なぜ割り当てが低いのでしょうか?割り当てを上げてもらうことはできますか?
Danbi: Photorealistic 3D Tiles のような試験運用フェーズにある Google Maps Platform プロダクトでは、通常はプロジェクトあたりのデフォルトの 1 日の割り当てが低めに設定されています。このフェーズの間は、試験運用しているユースケースに基づいた、お客様からの反応を検証しています。一部のお客様についてはすでに個々のタイル リクエストの割り当て制限が制約になっていることがわかっており、この制限については次のリリース ステージであるプレビューに向けて適切な値となるように再検討しています。
無料で使用できますか?
Danbi: Photorealistic 3D Tiles のような試験運用フェーズにある Google Maps Platform プロダクトは、試験運用フェーズの間は無料でご利用いただけますが、上述のように割り当てが制限されています。このリリース フェーズの目的は、プロダクトのプレビュー版をリリースする前にデベロッパーの皆様からのフィードバックを収集することです。皆様からのフィードバック、デモ、ご質問、公開 Issue Tracker は非常に重要ですので、フィードバックをお待ちしております。
ただし、プレビュー期間は通常、プロダクトの料金情報を共有します。このリリース ステージの間、お客様への請求には 100% の割引が適用されます。請求先アカウントをすでに設定している場合、特に操作は必要ありません。お客様の API キーは引き続き機能します。これは、プレビュー版から一般提供に移行するまでに、お客様によるプロダクトと使用量の調整のための期間を設けるためです。
Lisa: デベロッパーの皆様は、Map Tiles API のセッションとリクエストを管理するための周到な戦略を適用したいとお考えでしょう。プレビュー リリース ステージの期間は、CesiumJS やその他の Cesium ランタイムを使用する際に実装の選択がデータ使用量にどのような影響を与えるかを把握できるよう、Cesium がガイダンスをご提供する予定です。提供可能になった時点で、コミュニティ フォーラムでお知らせいたします。
なぜ地図に権利帰属を表示する必要があるのですか?どのような権利帰属を表示する必要がありますか?
Danbi: Google は、たくさんのデベロッパーの方々がこのプロダクトを試験運用していることを大変喜ばしく思っています。また、適切な権利帰属表示が忘れられがちであることはよく理解しています。しかし、権利帰属表示は Google の利用規約および Map Tiles API ポリシーに明記されているもので、また一般に地図作成における標準的な慣行と考えられています。
ブランド権利帰属表示とデータ権利帰属表示の例
重要な権利帰属表示には、ブランド権利帰属表示とデータ権利帰属表示の 2 種類があります。ブランド権利帰属表示では、ビジュアライゼーションに地図や画像を表示するときは常に Google ロゴを表示する必要があります。データ権利帰属表示では、画像の提供元のデータ プロバイダを表示する必要があります。Google マップ アプリケーションを見るとおわかりのように、画像の提供元は Google および他のプロバイダです。ビジュアライゼーションでユーザーが地図上を移動すると、API はビューポートの内容に基づいて、更新されたデータ権利帰属文字列をレンダラに送信します。
権利帰属の表示方法に関するガイドラインをすべてのユースケースに適用できるわけではないことは承知しています。特に、標準または従来の「地図」のビジュアライゼーションとは異なる、映画のようなユーザー エクスペリエンスは権利帰属表示の影響を受けるため、適切でない場合もあります。このような問題に対処するために、Google は、プレビューに移行する際に代替の権利帰属表示方法に関する追加のガイダンスをご提供する予定です。
Lisa: Cesium の各ランタイム(CesiumJS、Cesium for Unity、Cesium for Unreal、Cesium for Omniverse)には、ロゴとデータの権利帰属を表示する方法が用意されています。CesiumJS を使用している場合は、ロゴの追加方法についてこちらをご覧ください。デフォルトでは、ロゴは左下に追加され、データ権利帰属リンクはその右側に表示されます。ロゴと権利帰属表示の配置と外観は、CSS を使用して変更できます。
ストリート レベルのジオメトリをさらに精緻にすることはできますか?
Danbi: 一般に、3D メッシュモデルの作成には、複数のステレオペア画像を使用した写真測量法によって手続き的に表現されます。メッシュモデル作成には全画素マッチングのような複雑な計算が行われますが、それでも歩行者目線での実世界のモデリングの精度は若干低くなります。たとえば、駐車中の車や日除けがメッシュに溶け込んだり、樹木が浮遊物体としてモデリングされる場合があります。Photorealistic 3D Tiles の改善方法に関するフィードバックをお待ちしています。
精密な測量に使用できますか?標高情報やその他の属性を取得できますか?
Danbi: 現時点で Photorealistic 3D Tiles は「測量グレード」であるとは考えられていません。このプロダクトの本来の目的は、空間分析やモデル測定をサポートすることではなく、臨場感あふれるビジュアライゼーションを実現することです。また、3D 画像からプログラマティックに測定値(高さ、距離、標高など)を読み込んで記録することは派生物と見なされ、禁止されていることにもご注意ください。詳しくは、Google の利用規約に加えて、コンテンツのプリフェッチ、キャッシュ保存、保存に関するポリシーのページをお読みください。このページに、Google の画像データに基づく「画像解析、機械による解釈、オブジェクトの検出 / 識別、地理データの抽出または再販、上述のいずれかを含むオフラインでの使用」は許可されていないと明記されています。
Lisa: デベロッパーの皆様は Cesium を使用して Photorealistic 3D Tiles の現行リリースを他のデータと組み合わせることで、Danbi 氏が上述したようないくつかのユースケースに対応できます。この例では、Photorealistic 3D Tiles によって提供されるコンテキストで精度の高い建築物モデルが可視化されています。お客様自身のメタデータを Cesium アプリに追加して可視化することもできます。簡単な例については、この Cesium Stories チュートリアルをご覧ください。
Cesium World Terrain を Google の Photorealistic 3D Tiles と組み合わせて使用できますか
Danbi: Photorealistic 3D Tiles は現時点では Google の測地系を基にしているため、「測量グレード」と考えられる地理データや、局所的な精度とアライメントの精度が非常に高い地理データの場合、ある程度のずれが生じます。これが、Photorealistic 3D Tiles が現在では測量グレードとは考えられていないもう一つの理由です。しかし、お客様のユースケースにおいて標準測地系とのアライメントがどれだけ重要であるかに関しては、デベロッパーの皆様からのフィードバックをお待ちしています。
Lisa: Photorealistic 3D Tiles と Cesium World Terrain では使用している参照システムが異なるため、現時点では両者を一緒に使用することはおすすめしません。また、その必要もないと思われます。この例に示すように、地球(Cesium World Terrain)を非表示にできます。
Photorealistic 3D Tiles と Cesium を使用するユースケースについて検証する際は、X(旧 Twitter)では @GMapsPlatform、YouTube では @GoogleMapsPlatform、他のチャネルでは #GoogleMapsPlatform のタグをご使用ください。デモギャラリーへの掲載をご希望の場合はお知らせください。
Google Maps Platform に関する詳しい情報はこちらをご覧ください。ご質問やフィードバックはページ右上の「お問い合わせ」より承っております。