Google は 9 月に、デジタル市場法(DMA)に対応するための変更を行う予定であることを発表しました。2024 年 3 月 6 日に予定されている DMA の施行に先立って、デベロッパーがアプリケーションの変更を行う時間を確保できるようにするために、Google は Google Ads API と Display & Video 360 API の変更をできるだけ早くリリースします。欧州経済領域のユーザーに対する同意要件については、EU ユーザーの同意ポリシーを確認してください。
Google Ads API v15 リリースでは、データで同意をアップロードするための Consent オブジェクトが導入されました。この Consent は、通話コンバージョン、クリック コンバージョン、カスタマー マッチ、店舗販売のすべてのアップロードで使用します。それぞれの機能で Consent を設定する場所を以下に示します。
機能
コード変更
通話コンバージョン
CallConversion.consent で通話コンバージョン イベントごとに Consent を設定します。詳しくは、ガイドをご覧ください。
クリック コンバージョン
ClickConversion.consent でクリック コンバージョン イベントごとに Consent を設定します。詳しくは、ガイドをご覧ください。
カスタマー マッチ
CustomerMatchUserListMetadata.consent でカスタマー マッチ ジョブごとに Consent を設定します。詳しくは、ガイドをご覧ください。
店舗販売
UserData.consent で店舗販売イベントごとに Consent を設定します。詳しくは、ガイドをご覧ください。
このブログで発表してから数か月のうちに、Display & Video 360 API でも同様の変更をリリースする予定です。既存バージョンのアップデートについてはリリースノートを、最新の実装手順についてはカスタマー マッチ機能ガイドをご覧ください。
ご質問などございましたら、Google Ads API の場合は googleadsapi-support@google.com に、Display & Video 360 API の場合はサポート フォームからお問い合わせください。
2023 年 11 月 14 日より、ReachPlanService の YouTube Select 予測を他のマーケットに拡大しました。この新しいマーケットに対応するため、Google Ads API の v15 に 2 つの新しいエラーコードを導入しました。
ReachPlanService
エラーコード
理由
ReachPlanError.NOT_FORECASTABLE_NOT_ENOUGH_INVENTORY
予測に十分な広告枠がありません。
ReachPlanError.NOT_FORECASTABLE_ACCOUNT_NOT_ENABLED
アカウントが有効ではありません。
注 : バージョンが古く、この 2 つのエラーコードが含まれていない Google Ads API では、ReachPlanError.UNKNOWN エラーがスローされます。
この機能をご利用の場合は、追加のエラーコードを処理できるように、コードを更新してください。
リーチ予測の詳細については、リーチ予測ガイドを参照してください。ご質問などございましたら、サポートページまたはフォーラムからご連絡ください。
この度、Google Ads API の v15 リリースをお知らせします。v15 の一部の機能を使用するには、クライアント ライブラリとクライアントのコードをアップグレードする必要があります。更新版のクライアント ライブラリとコードサンプルは公開されました。
主な機能は以下のとおりです。
RecommendationSubscriptionService
FORECASTING_SET_TARGET_CPA
SET_TARGET_CPA
SET_TARGET_ROAS
AssetGroupSignal.search_theme
asset_group_top_combination_view
asset_group
UserList.lookalike_user_list
offline_conversion_upload_client_summary
customer
LocalServicesSettings
local_services_lead
local_services_lead_conversation
local_services_verification_artifact
ProductLink.merchant_center
MerchantCenterLinkService
ProductLinkInvitationService
AccountLink.hotel_center
AccountLinkService
ShoppingSetting.sales_country
ShoppingSetting.feed_label
Campaign.shopping_setting
CampaignCriterion.listing_scope
NetworkSettings
CustomerLifecycleService.ConfigureCustomerLifecycleGoals
CampaignLifecycleService.ConfigureCampaignLifecycleGoals
consent
UserData
CustomerMatchUserListMetadata
CallConversion
ClickConversion
BrandSuggestionService
BRAND
BRANDS
CampaignCriterion
brand_list
negative
false
true
以下のリソースが役立ちます。
ご質問やサポートが必要なことがありましたら、フォーラムからご連絡ください。
2023 年 10 月 4 日より、Google Ads API のバッチ処理で、非同期に AssetGroupListingGroupFilters を作成できるようになりました。BatchJobService を使って 1 回のリクエストで AssetGroupListingGroupFilter エンティティなどの P-MAX リソースを作成する場合、リスティング グループのツリー作成中にエラーが発生しても、残りのエンティティの作成はブロックされません。ただし、リスティング グループのツリーを作成する操作がアトミックである点は変わりません。つまり、リスティング グループのツリー作成に関連する操作でエラーが返された場合、そのリスティング グループのツリーに関連するすべての操作も失敗します。ただし、いくつかの注意事項があります。こちらのジョブおよびリスティング グループ フィルタガイドに詳しく記載されているので、ご覧ください。
AssetGroupListingGroupFilters
BatchJobService
AssetGroupListingGroupFilter
リスティング グループ フィルタの作成操作を含まない既存のバッチジョブの動作は、今回のアップデートで変更されることはありません。
2023 年 10 月 4 日より前の時点では、AssetGroupListingGroupFilters は GoogleAdsService.Mutate メソッドまたは AssetGroupListingGroupFilterService.MutateAssetGroupListingGroupFilters メソッドを使って同期的に作成することしかできません。AssetGroupListingGroupFilterOperation 操作が含まれている場合、GoogleAdsService.Mutate メソッドによるリクエストは常にアトミックです。このような動作になるのは、この操作で partial_failure がサポートされていないためです。つまり、リスティング グループのツリー作成でエラーが発生した場合、リクエスト内の他のすべての操作がブロックされます。2023 年 10 月 4 日より前にバッチ処理で AssetGroupListingGroupFilter エンティティを作成しようとすると、MutateError.OPERATION_DOES_NOT_SUPPORT_PARTIAL_FAILURE エラーが返されます。
GoogleAdsService.Mutate
AssetGroupListingGroupFilterService.MutateAssetGroupListingGroupFilters
AssetGroupListingGroupFilterOperation
partial_failure
MutateError.OPERATION_DOES_NOT_SUPPORT_PARTIAL_FAILURE
バッチ処理は Google Ads API の機能で、同期的に操作の完了を待つことなく、一連の操作を複数のサービスにディスパッチできます。その際に、それぞれの操作に相互依存関係があっても問題ありません。今回は、AssetGroupListingGroupFilters でバッチ処理を利用できるようにして、同じリクエストの他の操作をブロックすることなく、リスティング グループのツリー作成を非同期でも行えるようにしました。これは、皆さんからのフィードバックにお応えしたものです。
バッチジョブで AssetGroupListingGroupFilter を追加するには、次の手順を実行します。
MutateOperation
次の例は、既存のバッチジョブに 1 つの AssetGroupListingGroupFilter を追加するプロセスを示しています。AssetGroupListingGroupFilter エンティティを使って製品パーティション ツリーを作成する方法については、ショッピング リスティング グループの作成に関するガイドをご覧ください。
// Constructs the AssetGroupListingGroupFilter. AssetGroupListingGroupFilter listingGroupFilter = AssetGroupListingGroupFilter.newBuilder() .setAssetGroup(assetGroupResourceName) .setType(ListingGroupFilterType.UNIT_INCLUDED) .setVertical(ListingGroupFilterVertical.SHOPPING) .build(); // Constructs the operation to create the AssetGroupListingGroupFilter. MutateOperation operation = MutateOperation.newBuilder() .setAssetGroupListingGroupFilterOperation( AssetGroupListingGroupFilterOperation .newBuilder() .setCreate(listingGroupFilter)) .build(); // Sends a request to add the operation to the batch job. AddBatchJobOperationsResponse response = batchJobServiceClient.addBatchJobOperations( AddBatchJobOperationsRequest.newBuilder() .setResourceName(batchJobResourceName) .addMutateOperations(operation) .build());
以下のリソースには、連携の際に役立つ追加情報が含まれています。
この記事は、皆さんから要望があった新機能や今後予定されている機能についてお伝えするシリーズの一部です。今後も、新機能や現在の実装アプローチとの違いについて説明してまいります。
今後のアップデートや改善についてお伝えするデベロッパー ブログにご注目ください。Google Ads API と P-MAX の連携についてのフィードバックも、引き続きお寄せください。サポートが必要な場合は、いつものようにチームにお問い合わせください。