大気質と花粉のデータを使用して環境の変化を理解し、個人的な行動を促す
Air Quality API と Pollen API を使用すると、企業は気候変動と環境の変化についての理解を深めることができます。これにより、情報に基づいた選択や、改革の推奨、影響を軽減するための革新的なエクスペリエンスの構築に必要な情報が得られます。また、この情報を利用して、ユーザーがより多くの情報に基づいた意思決定を行えるようにすることもできます。
Air Quality API
Air Quality API を使用すると、企業は信頼性の高い大気質データにアクセスして、ヒートマップで汚染を可視化できます。また、汚染物質の詳細情報と推奨される対策を対象ユーザーに提供することもできます。
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ニューヨーク市の現在の大気質の状態を、詳細な汚染物質とともに示した地図 |
大気汚染の高い流動性を考慮するため、Google は、政府の観測所、低コストのセンサー、気象データ、衛星、土地被覆、リアルタイムの交通情報など、複数のデータソースからの情報を組み合わせています。この手法では、1 つのデータソースが利用できなくなった場合でも情報を収集できます。Google は、毎時数テラバイトのデータを検証、整理し、地域に固有の信頼性の高い大気質情報を提供します。Air Quality API の詳細については、お知らせのブログ投稿をご覧ください。
Pollen API
Pollen API では、世界中の最も一般的なアレルゲンに関する最新の花粉情報にアクセスできます。Pollen API を使用することで、アレルギーの原因となる花粉にさらされるリスクを抑え、情報に基づいた意思決定を毎日適切に行えるようになります。また、気候が変化するなかで、より長く厳しくなるアレルギーの季節に適応できるようになります。この API は、局所的な花粉の飛散数や植物アレルゲンに関する詳細情報を提供します。ヒートマップによる可視化ができるほか、アレルギー患者が花粉への曝露を最小限にするための実用的なヒントも得られます。花粉と気候の関係を研究している組織や、ユーザーがより健康的な意思決定を行えるように支援したいと考えている企業は、データに基づいた分析情報が得られます。
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花粉飛散量と植物アレルゲンに関する詳細情報を示すヒートマップによる可視化 |
Pollen API は、世界 65 か国以上の 1 平方キロメートル グリッドにおける花粉の季節性と 1 日あたりの量を計算するモデルを利用しています。また、最大 5 日間の予測、3 種類の植物、15 種類の植物種に対応します。このモデルは、土地被覆、気候データ、植物ごとの年間花粉生成量などのさまざまな入力情報を使用して、地域の花粉飛散量と曝露リスクに関する信頼性の高い予測値を提示します。Pollen API の詳細については、お知らせのブログ投稿をご覧ください。
Google Maps Platform を通じて、環境に関するその他の情報をデベロッパーに提供します。Google は、新しい環境データや、Photorealistic 3D Tiles(間もなくプレビュー版に移行)や Aerial View(一般提供中)などの臨場感あふれるエクスペリエンスを提供するプロダクトへのアクセスを可能にすることで、気候変動に対する革新的なソリューションをサポートする役割を果たしていきたいと考えています。環境データを 3D 画像に重ねて大気質や花粉の飛散量を可視化することは、これらのプロダクトが連携できる方法の一つにすぎません。皆で協力することで、より健康な地球への道を描くことができます。
Google の新しい Environment API 群の詳細については、8 月 30 日の午前 11 時から 11 時 45 分(米国太平洋夏時間)に行われた「Google Maps Platform の新機能」のセッションでもご覧いただけます。
Google Maps Platform に関する詳しい情報はこちらをご覧ください。ご質問やフィードバックはページ右上の「お問い合わせ」より承っております。
Posted by
丸山 智康 (Tomoyasu Maruyama) - Developer Relations Engineer