Local blog for Japanese speaking developers
Inevitable ja Night イベントレポート「不可避な未来」x「NEXT 5 BILLION」対談02
2017年8月29日火曜日
6 月 12 日に開催した「
Inevitable ja Night - インターネットの次にくるもの
」ではさまざまなゲストを交え、Google Cloud といったテクノロジーの進化によってこの先の世界はどう変わっていくのか、VRやARなどの領域で活躍している人材をゲストに議論しました。
本記事は、スピーカーとして、
ジャーナリストの服部桂氏とAGRIBUDDY LIMITED 北浦健伍氏、モデレーターは小島英揮氏で行われた
「
Inevitable ja Night イベントレポート「不可避な未来」x「NEXT 5 BILLION」対談 01
」セッションのレポートの続きになりますので、是非合わせてお読みください。
【スピーカー】
ジャーナリスト 服部桂 氏
AGRIBUDDY LIMITED. CEO 北浦健伍 氏
【モデレーター】
パラレルマーケター・エバンジェリスト 小島英揮 氏
【2記事目】
数十年後、検索回数は飛躍的に伸びる
服部桂氏(以下、服部:クラウドも、僕ら考える規模で考えていると想像を超えてしまうということがあるんじゃないでしょうかね。
そうすると、我々のビジネスモデルといった前提条件を外して考えないといけないようなシンギュラリティの論議がやっぱり出てくるってことですよね。
小島英揮氏(以下、小島):この AI 的なプロセッシングとVR・IoT。これをデータレイヤーと言っていいかもしれないですけど。これはやっぱりつなげていけるのもクラウドというエコシステムがあるからという理解でいいですか。
服部:まさにそのクラウドが優れたアルゴリズムと計算能力とビッグデータをつないでいる。
クラウドという世界最大のコンピューティングプラットフォームであって、高信頼性で、かつ我々の人生が全部入っちゃってるわけですよ。だからもう一生お付き合いしなきゃいけないというかね。もう「これやめますか、人間やめますか?」ぐらい、もう一生のデータが入っちゃっている。
小島:確かに。じゃあこういう感じですよね。
さっき北浦さんが「VR が 1 つで破壊力あるもの」だと。今まで伝えられなかった体験というものを伝えるというのは非常におもしろいけれども、それは独立してるものじゃなくて、VR・IoT も AI も実は 1 つの大きなエコシステムの中にあり、その要がクラウドのエコシステムだというイメージと……。
服部:そうですね。だから、利用できないデータを入れてもダメなんです。素直にいいデータを意識しないで自然にどんどん入れていって、みんなでシェアしていく。より大きいデータが意味があるんだけど、今、頭で考えたり、恣意的にいろんなことをやっていると、データの質が高まらないわけですね。
そのためには VR を使ったり IoT を使ったり。そういった技術をうまく使って、自然にどんどん滞りなくデータを還流してシェアできるということだと思いますね。
小島:かつ、人が判断しない。AI が判断するので、たぶんデータ一つひとつはあまり大したことなくても、数が来るとAIがよろしくいろいろ考えてくれるみたいな世界になるんじゃないか、と。
服部:そうですね。だから、そこらへんの 1 つのインターフェースとして、AI 的なものがあったほうがいいと思うんですよね。今は打ち込むんじゃなくて、言葉で言えば全部データになっていくとか、いろんな翻訳をしてくれるとか。要するに、アシスタントとしていろんなことをどんどん助けてくれるってことですよね。
新興国での スマートフォン の価値は「お金持ちに見える」
小島:そうすると、情報の流れがつながっていないといけないので。それがぐるっと回って今、北浦さんがカンボジアでやっている。今現在はみんながスマホでつながってるわけじゃないけれども、数少ないIT機器を中心に、現地の農家の方といろんなデータをつなぐ流れを今、人の流れを作ってるわけですね。人によって情報の流れを。
北浦健伍氏(以下、北浦):はい。
小島:その情報の流れができていれば、そこに VR や IoT、AI など、そもそもスマホがやってきたときに爆発的に流れる装置ができる。
北浦:まずいったんつながらないと、本当にどうにもならないので。
小島:だから、いきなりスマホだけ渡してもつながらないってことですよね。
北浦:そうなんです。
小島:情報の流通……。
北浦:本当に僕たち最初にカンボジアへ行った時。iPhone 2 台持ってる人とかいるんですけど、「あの人たちはなんで iPhone 買うか」と考えたのですが、それは自分が金持ちだと見せたいからなんですよ。
小島:札束みたいなやつ?
北浦:そうです。だから「写真を送ってよ」って言ったら、写真は送れないっていうわけですよ。「いや、インターネットで送れるじゃない」って言ったら「そんなものにはつながっていない」って。
小島:でも、金はあると。
北浦:はい。
小島:なるほど、なるほど。
北浦:だから、ぜんぜん違うエコシステム。
小島:それを本来の情報とかデータの流れにつないでいくというのが、今の北浦さんのやられている作業ですよね。
北浦:そうですね。はい。
小島:それが1度できれば、このエコシステムが来たときにガッといくということですね。
北浦:はい。
「英語さえ話せれば世界中の人と意思疎通できる」わけではない!
小島:なるほど。わかりました。じゃあ結局 AI・VR・IoT、クラウドをのりにして、不可分なエコシステムだなっていう話になってきたと思うんですけれど。
では、そのマーケットに行こうと決めたところで。日本でやっていくのは実は大変なんじゃないかと僕個人としては思っています。だって、マーケットはシュリンクしているじゃないですか。
今、実際に日本を飛び出しちゃって、それもアメリカじゃなくカンボジアでやっている北浦さんの目から見ると、エンジニアや起業家に求められているものはなんですかね? 技術的なトレンドは、今なんとなくわかったんですけれども。
北浦:日本人のほとんどは、外国でやるなら英語を話さなきゃいけない。逆に言うと、日本はすごく英語信仰が強くて「英語さえ話せれば世界中の人と意思疎通できる」と思っています。
小島:僕らはそう習いました。
北浦:これ、実はまったくそうではなくて。
小島:(笑)。
北浦:確かに英語で意思疎通は……。英語をしゃべれると伝わったような気にはなるんですけど、実はまったく伝わらない。
日本という国は、言葉の外で「こうだよね」「言わなくてもわかるよね」というところがものすごくたくさんある。その中で会話が成り立っている社会なんですね。僕たちもよく言うんですけれど「コピーとってきて問題」というものがありまして。
小島:コピー? コピーってこの紙の?
北浦:そうそう。例えば、日本の会社にいて「ちょっとコピーをとってくれ」と言われたら、絶対にコピーをとって持ってくるじゃないですか。デスクまで。待っていて来なかったら怒るよね、という話なんです。
カンボジアでは「コピーをとってきて」というと、ほとんど持ってこない。「あれ、コピーは?」と言ったら「とりました」と言われる。
小島:(笑)。
北浦:「持ってこいとは言われてない」って話になります。なので、そこは大前提がまったく違う。
小島:じゃあ、どんなに Google Translate が進化しても、それじゃダメだってことですね。
北浦:ダメです。
小島:「コピーをとれ」を翻訳するだけでは伝わらなくて。それを咀嚼して原文にちゃんと「とって、持ってきてください」まで言わなきゃいけない。
北浦:言わなきゃダメなんですね。だから逐一そういう細かいところまで手取り足取りマネジメントしないといけないんですけど。日本ではそこをしなくていいというか「そんなことを言わなきゃならないやつは仕事ができないやつ」という中で生きているじゃないですか。でも世界に目を向けたときは、それを言わなくちゃ伝わらない人が完全にマジョリティ。
小島:そっちのほうが多いんですね。
北浦:多い。圧倒的に多いので、そういう人たちと一緒にやっていくには、彼らが「できないやつ」じゃなくて、自分たちが彼らに合わせていくしかない。
小島:なるほど。例えば日本が縮小して、阿吽の人がどんどん縮小していくなかでビジネスを考えるときには、コミュニケーションとか伝える力がベーシックに求められる。
北浦:そうですね。はい。今後は伝える力とマネジメントする力が一番求められるんじゃないかなって。
テクノロジーで感情を伝える手段を考えなければならない
小島:服部さんから見ると、ジェネレーションギャップで「近頃の若い者は……」みたいなのあるかもしれないですけど。それ以上のギャップかもしれないですよね。
服部:そう思いますけどね、大手の新聞社も新聞を買ってくれないんですね。みんなデジタルで読めるから、ということで。文字に書いてるものはもうみんなお金を払わないんですよ。お金を払ってるのは自分が好きなものとか感情とか。
これから(検索量が)1 兆倍になったときにどう考えるべきかというと、文字がいっぱい増えて、いっぱいページが増えるということじゃない。例えば AI なんかが感情を Google さんが読んで、それに合わせてくれるとか、文字になっている。先ほどの「コピーをとりにいく」を 3D、もしくはロボット使ってやってくれるとか。
それから今、検索できないものありますよね。例えば自分の体の中とか部屋の中とか物とか。まったく我々が考えもしなかったような部分に Google 的な機能で検索できる。
すごくよく言うのは、Google さんが世界をつないで、あとの 5 億人とコラボできるようにする。そういったツールがあって初めて 70 億人がつながる。今の 70 億人はコラボできない、ネットがなきゃ絶対できないんですよね。
だから、そこらへんを目指して。そのために AI を使って、より新しい次の次元を目指していただいてるんじゃないかなという気は僕はしてるんですけどね。
小島:北浦さんの視点からいくと、まず伝える力・伝える能力がすごい大事だし、服部さんの考え方でいくと、今してるところを、サービスとかツールとかテクノロジーでなんとかすると、新しいビジネスになる。
服部:そうですね。だから今言われたような話をさらに新しいITテクノロジーで、コンテキストを伝えるとか、感情を伝えるとか、シェアするというような、我々が今考えているよりもうちょっと一段上のアプリケーションを考えていかない。
それは今から 1 兆倍のデータや、その処理能力があれば、やらないといけないことだと思うんですよね。きっと。
翻訳機能だけでなく「行間を読む機能」
小島:なんか、いろんな前提が変わっちゃう?
服部:そうなんです。
北浦:Google 検索でもそうなんですけど、基本的に文字が読める・理解できる前提じゃないですか。世界のいろんなデータを見ると「識字率が高い」みたいなことが書いてあるんです。でも、あの識字率は「文字が発音できる」なんですよね。だから、地名は読めるし、相手の名前も読めるんですけど、センテンスになると理解しないんです。
小島:単語はわかる?
北浦:単語はわかるんです。だから、「カンボジア」って書いてあるとか「インド」って書いてあるとか「北浦さん」とかはわかるんですけど。「北浦さんがどこどこにいって誰々と会った時にどうしてこうしたから、〇〇」っていう文章になるとわからない。
小島:ものすごい複雑なんでしょうね。それ。
北浦:複雑です。日本人でもそうですけど、「Don’t Go」「Stop」はわかるけど、5 行ぐらいの文章にされると英語読むの苦手な人が多いじゃないですか。あれが自国語のレベルなんですよね。
だから文字ではないものでいかに伝えるかが、NEXT 5 BILLION にはものすごく重要なポイントだと僕は思っています。
小島:すごくリアリティがありますよね。日々、それをカンボジアでリアルに感じていらっしゃる。
北浦:本当に伝わらないんですよ(笑)。
小島:英語が万能では絶対にないということですよね。
北浦:はい。ないですね。
小島:そこを単純にテクノロジーで、翻訳だけではぜんぜんダメで。行間を読む機能とか、そういうのが必要になる。
北浦:そうですね。結局、言葉は頭の中にイメージしてることを、僕たちは便宜上の言葉にして伝えてるだけなんです。でも、この頭の中にあるイメージをいかにそのまま相手に伝えられるかが、やっぱり最も大事になってくるんだろうなと思います。そのあたりが次のテクノロジーの大きなブレークになるんじゃないかな。
「世界を目指すなら、日本の顧客は無視したほうがいい」
小島:わかりました。では、その新しいテクノロジーやコンテキストでビジネスを考えていくとして、すごいレガシーな質問なんですけど。それを始めるために、日本拠点でみなさん始めたほうがいいのか、それともどうせ海外へ行くんだから、初めから出ていってしまったほうがいいのか?
一般的によく聞かれる話だったりするんですけど。これはもう日本を出ていってしまった北浦さんからすると、どう捉えますか?
北浦:顧客がどこにいるのかというところが、最も大事かなと。
小島:どこにいるか。つまり、自分がやりたいサービスとかビジネスのお客さんがいるロケーションはどこですかと?
北浦:はい。例えば、「日本で成功しました」「そこから世界に出ていきます」って言ったとき、そこに大きなハードルがある。それは先ほど言ったように、そもそものバックボーンとか常識が違うからなんですね。
それを最初から僕のように海外でやってしまったときは、ハードルがあるわけで。どこかのタイミングで日本から世界に出るときは、ハードルがあるとは思います。
とはいえ今、日本と世界という考え方をするというのも、今後はどんどん変わっていくのかなと思います。
例えば僕、大阪出身なんですけど。やっぱり大阪の人はなかなか東京に出てこないんですね。彼らが言うには「大阪がいいか、日本がいいか」みたいな話をしちゃうんです。
小島:これの、もうちょっとスケールダウン版。
北浦:もっとスケール小さい版。
小島:日本と世界じゃなくて、大阪か日本か。
北浦:そうなんです。でも、本当はそうじゃなくて「別に大阪でもいいし、最初から日本中でやるんだったら、別に大阪だけにこだわったものを作らなくてもいいじゃない」という感じには思います。
小島:それって、どうせ出ていくんだったら、お客さんと近いところはどこかを見ないといけないし、どうせ最後にそこへ出ていくことを考えたら、初めにそのハードルを超えるのか、1 回体制整えてから超える。でも、どこかで超えなきゃいけない。
北浦:そうなんですね。体制を整えてから超える。これ、実はすごく難しい。
小島:むしろ体制ができちゃったから、超えるのは難しい。
北浦:そこを壊してまた出て行く必要が果たしてあるのかっていう。日本という特殊なマーケットの中でうまくいっているものをわざわざ壊して、違うところでうまくいかすものを持っていかなければならないところがあるので。
もし、日本でうまくいかせることを考えてビジネスをするのであれば、あまりグローバルは逆に考えずに、日本の……。
小島:お客様が日本にいるビジネスということですよね。
北浦:そうですね。逆にいうと、最初から世界に出て考えるのであれば、日本の顧客を無視するぐらいの感覚でやっちゃわないといけない。
小島:どこが自分のマジョリティなのか。そこに合わせるべきだってことですよね。
北浦:はい。
あらゆる既存価値を、国を超えて議論しないと始まらない
小島:一方で、服部さんはいろいろ世界とかトレンドを俯瞰して見ていらっしゃいますけど、国で切るという考え方ってもしかして古いんですかね?
服部:それなんか、20 世紀の質問じゃないですか?
小島:あ、ごめんなさい(笑)。
服部:21 世紀ですよ、今。それは半分冗談ですけれども。みなさんがネットを使い始めて20年ぐらいじゃないですか。メールとか使ってなかったですよね、最初。それから携帯も使ってなくて。
ここ 20 年で生活とかビジネスが変わったと思うんですよ。これから 20 年経ったら、まったく想像もつかないよね。というふうに、覚悟しておいたほうがいいと思うんですよね。
そういう意味では、20 世紀はグローバリズムでは「国を超えて……」と言ってましたけど、今まさにネットの中でやっているのは、もう 1 つの国を超えちゃって、1 つ、Google 国みたいのがあって。これは要するに 30 億人が……。まあ、Facebook だって 10 億人以上いますから。
小島:そうですね。
服部:そういった Google や Facebook といった中でアイデアを共有したり、ものを作ったりしています。だからもう、国というもの自体が事実上……。昔は「なくなるよね」と言っててまだなくなっていないけれど。どちらかというと、Google や Facebook のようなものがもとになって産業ができて、サービスができていくことを真剣に考えないといけないと思うんですね。
これから何十年くらい経って、みなさんが仕事をするときに国とかっていうのを考えいたらもう古いというか。どっちかというと……。
小島:国境というのは、例えば県境と同じぐらい感じであるけれども……。
服部:あるとは思いますけどね。
小島:けれども、ビジネスを規定する線じゃなくなってくるんじゃないかってことですか?
服部:まさにネットのなかで Google のクラウドのなかでの著作権とか知的所有権とか、もう国を超えて論議しないと始まらないわけですよね。
小島:そうですよね。
服部:そういう意味では、これから近代が作ってきた国とかいろんな価値がバンバン壊れちゃってですね。家族も壊れちゃうかもしれないし、男女間の垣根もなくなっちゃうかもしれない。
要するに、我々はこれから 10 倍ぐらいになるイメージじゃなくて、1 兆倍になってですね、まったく違う世界になることを覚悟しておかないいけない。そうじゃないと、あとで「えー、そんなの想定外」みたいな話がいっぱい出てくる。過去 20 年でもいっぱい出てきましたからね。これからもっと出てくるんじゃないかなっていう気がしますね。
小島:これまでの視点で、クライテリアとかエリアを切るんじゃなくて、本質を見たほうがいいってことですね。自分のお客さんがなにか。自分はどこにいくのか。そこで一番近しいところはどこかを選ぶセンサーと、そこと会話するコミュニケーション力が必要。
北浦:そうですね。
日本はパスポートがある点で圧倒的有利
とくに今のところ、国というものがあるなかでは、日本のパスポートってものすごくどこでも行きやすいんですね。
小島:日本人であるということは、このビジネスをやる上で……。
北浦:大きいですね。選べるので。例えば、僕たちが今いるカンボジアの人たちが逆に「日本に来てビジネスします」「ヨーロッパに来てビジネスします」というときにでも、まずパスポートの時点で行けないというハードルがある。もちろんビザは取れるんですけど、パスポートをとるのはめちゃくちゃハードルが高いんですよ。
僕たちは、そのハードルをボーンと飛び越えてしまっている。これは、グローバルで進めていくときに、かなりのシード権のポジションにあるんですね。
これが今後どうなるかわからないわけですね。でも、今のところ、日本のパスポートは世界でも有数、指折りのパスポートなので。これを持ってる時に早く勝負をするべきじゃないかなと思いますね。
小島:今の視点、すごくよくて。中にいるとなかなか気がつかないですけど、外から見ると「こんなにいい通行手形はないよ、ビジネスの」ということですよね。
北浦:そうですね。うちのインド人パートナーも、アメリカへ行くのに、大使館に行って先に 10 万円を払うんですって。
小島:先払い。
北浦:先払いです。これ、ビザもらえなかったら 10 万円なくなるんですよ。
僕たちは別にアメリカでビザと取らなくても「明日から行こう」ってできるでしょ。でも、カンボジア人がアメリカへ行きたいときは、インターネットでまず申込みをして、そこから 1 ヶ月先にようやく大使館に面談に行ける予約ができるんですよ。
そこで初めて面談をして。今のところカンボジア人がビザもらえるのは 3 パーセントです。97 パーセントの人は、カンボジア人、1 万 5,000 円も払って……。
小島:じゃあ、圧倒的に僕らは有利ってことですね。
北浦:有利です。
小島:それを使わない手はない。
北浦:そうなんです。これを使わない手はないと思います。
小島:なるほどね。
Think Big にいけ
「これ使わない手はない」って話をいただきましたけど、最後に 30 秒ずつぐらいでなにかひと言ずつ。ゲームチェンジがやってくるわけですけど、この会場のみなさんに「これからは真摯にやっていくといいよ」みたいな、もしひと言あればいただければと。
まず、北浦さんから。
北浦:Google もそうなんですけど、今までいろんなフロンティアっていうところは完全に欧米企業に押さえられていました。だから、日本企業が世界のフロンティアを取ってきたっていうのは、僕、まったくないと思うんですね。
でも、先ほどの NEXT 5 BILLION に関しましては、まだフロンティアです。今のところは完全にがら空きです。やはりここをどんどんと取りにいくような人たちが日本からもっと出てきほしいなと僕は考えています。
小島:もう「すぐ行け」ということですね。
北浦:はい。
小島:じゃあ、服部さん。
服部:とてもおもしろいセッションだったと思うんですけれども。Inevitable というのは、実は「未来」という意味なんですね。ケビン・ケリーさんはやっぱり「未来」とかいう陳腐な言葉を使いたくなくて。
我々が避けられない未来をどう考えるか。
未来というのは必ず来るんですけれども、想定外が必ずあるわけですよね。でも、それは我々の想像力が不足してるからです。「こんなはずじゃなかった」とか。それで、コンピュータは全部 AI を使って。AlphaGo は名人が考えなかったような手を全部考えてくれる。だから、コンピュータと一緒に協力することによって、我々の未来への想像力のオプションを増やしてあげる。
極端なことを言うとあれですよ、みなさん。日本人とかそういうのじゃなくて、もう 21 世紀は地球人。
だからもうちょっと、どうなるかはわからないですけど、今のスケールとかものの考え方は前提にしなくちゃいけないんだけど、なるべく「そのスケールを超えたらどういうふうに自分の未来がなっていくか」ですね……。
小島:なるほどね。「Think Big にいけ」という感じで。
服部:そういう発想をしてるほうが、想定外とか、「そんなはずじゃなかった」ということがない。そのためにクラウドなんかをどんどん活用するのは、一番人類の平和のためにはいいんじゃないかなと私は思っていますね。
小島:わかりました。ありがとうございます。Think Big ということですよね。
僕からは、これからは大きさじゃなくて速さが武器になる時代だと思います。
もちろん今日ここにいらっしゃってる方は、それを理解してたぶんいらしゃってると思うんですけれども。それが今まで以上に強みになってくる時代になるんじゃないかなと思っています。
速くやれば速く武器を使えて、速くフィードバックを得られる時代になると思うのです。なのでぜひ、今日はみなさんの次のアクションためのヒントをつかんでいただいて、誰よりも速く動くというのをこのイベントを機にやった方が生まれてくると、我々としてもうれしいかなと思います。ありがとうございます。
それでは、まだまだ話していたいんですけれども、お時間になりましたので、こちらのほうで対談のほうは終了とさせていただきます。
今一度、今日のスピーカーのお2人に拍手のほうをお願いしたいと思います。ありがとうございました。
北浦:ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか? 今後このようなテーマでの議論を定期的に開催していく予定です。
次回イベント開催のお知らせ
「Inevitable ja Night - インターネットの次にくるもの Presented by Google Cloud」
第2回 AI とビジネスに起こる不可避な流れ
日時 : 11 月 14 日 (火) 19 : 00 - 21 : 00
定員 : 200名
主催 : グーグル合同会社
Posted by
Takuo Suzuki - Developer Relations Team
ラベル
.app
1
.dev
1
#11WeeksOfAndroid
13
#11WeeksOfAndroid Android TV
1
#Android11
3
#DevFest16
1
#DevFest17
1
#DevFest18
1
#DevFest19
1
#DevFest20
1
#hack4jp
3
11 weeks of Android
2
A/B Testing
1
A4A
4
Accelerator
3
Accessibility
1
Actions on Google
16
Activation Atlas
1
Addy Osmani
1
ADK
2
AdMob
32
Ads
65
Ads API
58
Advanced Protection Program
3
AdWords API
11
Agency
1
AI
13
AIY
3
AIY Vision Kit
2
ALPN
1
AMP
114
AMP Cache
9
AMP Camp
2
AMP CSS
1
AMP Extension
1
AMP Fest
1
AMP for Email
4
AMP Optimizer
1
AMP Packager
1
AMP Playground
1
AMP Plugin
1
AMP SSR
1
AMP Story
4
AMP Toolbox
1
amp-bind
1
amp.dev
1
AMPHTML Ads
1
Analytics
9
Andorid
12
Android
391
Android 10
1
Android 11
20
Android 11 Compatibility
1
Android 11 final release
1
Android 11 meetups
1
Android 9
1
Android App Bundle
1
Android App Development
21
Android Architecture
1
Android Architecture Components
1
Android Auto
1
Android Design Support Library
1
Android Developer
13
Android Developer Story
4
Android Developers
12
Android Enterprise
5
Android for cars
2
Android Go
1
Android Jetpack
6
Android N
18
Android O
14
Android Open Source Project
1
Android P
7
Android Pay
1
android privacy
1
Android Q
13
android security
2
Android Security Year in Review
1
Android Studio
47
Android Studio 4.1
1
Android Support Library
6
Android Things
15
Android Tools
2
Android TV
11
Android Vitals
4
Android Wear
29
android11
6
androidmarket
3
androidstudio
1
AndroidX
6
Angular
2
Angular 2
2
AngularJS
2
Anthos
2
AoG
1
aosp
1
API
25
APIExpert
45
apk
2
APM
1
app
3
App Action
1
App Bundle
2
app engine
23
App Indexing
7
App Invites
6
App Maker
2
AppCompat
2
Apps Script
11
aprilfool
4
AR
2
Architecture Components
7
ARCore
1
ArtTech
1
Associate Android Developer Certificate
1
Audio
7
Auth Code
1
Authentication
9
AuthSub
2
Autofill
3
AutoML
1
Autotrack
2
award
1
Awareness API
1
Beacons
6
BERT
1
Best Practices
1
Better Ads Standards
3
BigQuery
10
Billing
1
Biometrics
1
BLE
4
Blink
1
Blockly
1
blogger
1
BodyPix
1
Brillo
1
Brotli
2
Budou
1
Buildbetterapps
2
Calendar
3
campaign
1
Campus
1
Canvas
1
Cardboard
4
Career
1
Case Study
1
CCPA
1
CDS 2020
3
CDS Recap 2020
3
Certificate
2
chrome
182
Chrome Custom Tab
3
Chrome Dev Summit
5
chrome extension
14
Chrome for Android
2
Chrome for iOS
3
Chrome OS
7
Chrome Tech Talk Night
4
Chromebook
4
Chromecast
7
chromewebstore
9
Chromium
6
CLI
1
ClientLogin
3
Closure Compiler
1
Cloud
22
Cloud AI Platform
1
Cloud Firestore
5
Cloud Functions
9
Cloud IoT Device SDK
1
Cloud Next
9
Cloud OnAir
2
Cloud OnBoard
4
Cloud PubSub
1
Cloud Storage
1
Cloud Study Jams
3
Cloud Summit
1
Cloud Test Lab
2
Cloudflare
1
CNN
1
Coalition for Better Ads
2
CocoaPods
1
code review
1
codejam
5
codelab
5
Codepen
1
Colaboratory
1
Community
5
compatibility
1
Compose
1
compute engine
3
Contests
1
Context
1
controls
1
Conversation API
1
conversations
2
Cookie
9
Coral
2
COVID-19
2
Crash Reporting
2
Crashlytics
2
Custom Element
1
Custom Model
1
dark theme
1
Dart
2
DataCenter
1
Daydream
4
Deep Learning
4
Delegation
1
Demo Party
1
Design Patterns
1
Design Sprint
3
DesignBytes
1
Designer
1
DevArt
3
DevBytes
6
Developer
14
Developer Console
4
Developer Preview
6
Developer Relations
2
Developer Review
1
Developers Story
4
DevFest
10
DevFestX
3
DevOps
1
devtools
4
Dialogflow
1
Differential privacy
1
Digital Goods API
1
DirectShare
1
Discover
1
DNS-over-HTTPS
4
Domain
1
Doodle
1
DoubleClick
4
Doze モード
1
drive
2
DX
1
Dynamic Links
3
EarlGrey
1
Easter Egg
1
ECMAScript 2015
1
Eddystone
4
Edge
1
egypt
1
Encryption
1
English
2
Envoy
1
ES2015
1
ES2016
1
ES6
2
ES7
1
Event
6
Featured
22
FIDO
5
final release
1
Firebase
120
Firebase Admin SDK
6
Firebase Analytics
10
Firebase Auth
4
Firebase Cloud Messaging
10
Firebase Crashlytics
2
Firebase Database
5
Firebase Libraries
1
Firebase Notifications
1
Firebase Performance
3
Firebase Remote Config
6
Flash
1
Flutter
6
Flutter App Development
1
font
3
fraud
1
G Suite
19
game
41
Game Developers Conference 2018
1
Game Developers Conference 2019
1
Gboard
1
GCP
17
GCPUG
1
GDC
1
GDD11JP
56
GDD2010JP
23
GDE
2
GDG
21
GDG Cloud
1
Geo
55
Gingerbread
1
GLIDE
5
Gmail
5
Gmail API
2
Go
1
golang
5
goo.gl
1
Google
7
Google Analytics
3
Google API
1
Google Apps
14
Google Apps Script
4
Google Assistant
10
Google Assistant SDK
2
Google Cast
8
Google Cloud
34
Google Cloud Day
4
Google Cloud INSIDE Digital
2
Google Cloud INSIDE Games & Apps
8
Google Cloud INSIDE Media
1
Google Cloud INSIDE Retail
3
Google Cloud Messaging
11
Google Cloud Platform
16
Google Code-in
1
Google Developer Experts
2
Google Developers Academy
1
Google Developers live
5
Google Developers Summit
2
Google Drive
6
Google Earth
1
Google Fit
2
Google for Games
2
Google for Mobile
2
Google for Startups
4
Google for Work
1
Google I/O
17
Google Impact Challenge
1
Google Maps
62
Google Maps Platform
50
Google ML Summit
2
Google Open Source Peer Bonus
1
Google Pay
4
Google Photo
1
Google Play
144
Google Play App Safety
1
Google Play Console
14
Google Play developer distribution agreement
1
Google Play Developer Policies
2
Google Play Game Services
10
Google Play Instant
1
Google Play Services
23
Google Play Store
1
Google Play アプリ署名
1
Google Plus
14
Google Search
7
Google Sheets API
3
Google Sign-In
12
Google Slides API
5
Google Summer of Code
1
Google Tag Manager
1
Google Trust Services
2
Google マップ
4
Google+
2
Googleapps
10
GoogleGames
1
GoogleI/O
28
GoogleLabs
1
GooglePlay
3
GoogleTV
1
GPS
1
Gradle
1
gRPC
2
GTUG
5
GWT
2
hack4jp
2
hackathon
7
Hangouts Chat
2
Hosting
3
HTML5
17
HTML5Rocks
1
HTTP/2
5
HTTPS
14
I/O Extended
4
ID Token
1
Identity
15
Identity Toolkit
1
IGF2010
4
IGF2020
2
Ignite
4
IME
11
Indie Game
7
Indie Games Festival
7
Indie Games Festival 2018
2
Indie Games Festival 2019
12
Indie Games Festival 2020
7
Inevitable ja Night
30
Insights
1
Instagram
1
Instant Apps
6
intern
2
Invites
1
IO19
3
iOS
21
IoT
7
IPv6
1
Issue Tracker
2
IWD
1
Japanese
5
Japanese Input
1
JavaScript
10
Jetpack
4
Jetpack Compose
3
K-12
1
Key Transparency
1
Knowledge Graph
1
Kotlin
22
Kotlin Android Extensions
1
Kotlin Beginners
3
Kotlin Vocabulary
2
Kubernetes
2
l10n
8
latest
16
latest news
1
LaunchPad
2
lifull
1
Lighthouse
1
LINE
1
Local AI
1
Location
1
Lollipop
10
Machine Learning
29
MAD Skills
2
MADSkills
1
Maker Faire Tokyo
1
Marshmallow
10
Material
1
Material Design
31
MDL
1
MDN
1
metrics
1
MIDI
2
mikan
1
Mixed Contents
4
ML
1
ML Kit
12
Mobile
15
Mobile Bootcamp
4
Mobile Sites certification
1
Mobile Vision
4
mod_pagespeed
1
Model Maker
1
monetization
2
monetize
3
Mozc
15
Music
1
NativeDriver
2
NativeScript
1
Navigation
1
NBU
1
ndk
3
Nearby
5
News
1
Next Extended
1
Next Tokyo
3
Nexus
2
Nexus S
1
NFC
1
Node.js
3
notifications
2
Noto CJK
1
Now in Android
12
NPAPI
2
NPN
1
oauth
12
open source
1
OpenAI
1
opencensus
1
OpenGL
4
OpenID
3
OpenID Connect
4
OpenSocial
1
opensource
18
OpenTitan
1
Optimization
1
Page Experience
1
Password Manager
1
Payment
8
Payment Handler API
1
Payment Request API
1
PDF
1
PEM
33
people
2
People API
3
Performance
14
Performance budget
1
permissions
1
PersonFinder
1
Physical Web
3
Pi
1
Pixel
1
Place Picker
1
Platform Stability
1
Play Billing
2
Play Billing Library
2
Play Console
2
Play Store
1
Player Analytics
4
Playtime 2017
1
Policy
6
policy compliance
2
policy violations
2
Polymer
7
privacy
13
Privacy Sandbox
13
Progressive Web Apps
14
project hosting
1
Promise
1
Promo code
1
Protocol Buffers
1
PRPL
1
publicdata
1
Push API
1
Push Notification
6
PWA
3
Python
2
QUIC
2
QWIKLABS
3
RAIL
1
React
1
React Native
2
Realtime Database
9
Recap Live Japan 2019
3
reCaptcha
1
Redux
1
release
1
Remote Config
3
Remote Display API
1
Requirements
1
Resonance Audio
1
Rewarded Video Ads
2
Runtime Permission
1
Safe Browsing
3
safety
1
Sample Code
2
Santa Tracker
1
schema.org
1
secur
1
security
70
Service Worker
4
SHA-1
1
sketchup
1
SmartLock for Passwords
4
social
4
Social Good
1
Social Media
1
software development
1
SPDY
3
speak2tweet
1
Spreadsheet
3
SSR
1
stable release
1
startup
7
Storage
2
story
1
streetview
3
Study Jams
9
subscriptions
4
Swift
2
SwiftShader
1
Symantec
1
tapple
1
Task
4
Team Drive
1
techtalk
13
TensorFlow
41
TensorFlow Federated
1
TensorFlow Lite
8
TensorFlow Object Detection API
1
TensorFlow Probability
2
TensorFlow.js
4
test
4
Test Lab
6
TF Certificate
2
TFX
1
TLS
1
ToS
1
trace
1
Transliteration
1
Trusted Web Activity
1
Twitter
1
Udacity
20
Unity
3
UX
5
V8
3
VP9
1
VR
11
Vulkan
2
Watch Face
2
wave
2
Wear OS
3
Weave
1
Web
34
Web Animations
1
Web Components
7
Web Manifest
1
Web Packaging
3
Web Stories
2
Web Story
3
Web Vitals
5
web.dev
1
WebAssembly
5
WebGL
1
WebM
1
WebMusic
5
WebRTC
1
WebView
1
Women Techmakers Scholars Program
1
Wordpress
1
WTM
6
Xcode
1
YouTube
17
YouTube API
1
インタビュー
1
コードサンプル
1
プライバシー
1
機械学習
3
言論の自由
1
節電
3
定期購入
1
東日本大震災
9
日本語入力
41
ブログ アーカイブ
2021
1
2020
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
2019
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
2018
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
2017
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
2016
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
2015
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
2014
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
2013
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
2012
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
2011
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
2010
12
11
Feed
Follow @googledevjp
"プロダクトに関するご意見は
プロダクトフォーラム
にお願いします"