編集者注 : この投稿は、Google が毎年開催しているデベロッパー カンファレンスでの Google Maps Platform に関する最新のニュースをお伝えする、Google I/O 2023 シリーズの一部です。臨場感あふれるエクスペリエンスを提供する Google の新しいサービスについて詳しくは、I/O セッションをご覧ください。
この記事では、Aerial View API のプレビュー リリースについてお知らせします。この API を使用すると、地図上の特定の場所を捉えた、Google Earth で使用されているのと同じ 3D 地図ソースで構築された映画のような動画にプログラム経由でアクセスできます。Aerial View を使用すると、デベロッパーはホテル、観光スポット、ショップなどの場所を簡単に目立たせることができるので、人々が場所に関する十分な情報に基づいてバーチャルに意思決定をするのに役立ちます。
ロサンゼルスのドジャー スタジアムからシカゴのアドラー プラネタリウムまで、全米各地の構造物を俯瞰で表現
臨場感のあるユーザー エクスペリエンスを作成
Aerial View の動画では、近隣地域レベルで上から見下ろした様子が Google の衛星画像を使い 3 次元的に提供されるので、ユーザーは実際にそこを訪れているような感覚で周辺地域を把握できます。Aerial View の動画を使用した新しい魅力的な方法で場所を表示することにより、ユーザーの興味を引き、好奇心を刺激することができます。空からの圧巻の景色を捉えることで、スケール感や遠近感を演出できます。また、その場所についてもっと知りたい、その地域について調べたい、世界をもっと探検したいなど、ユーザーの行動を喚起することにも繋がります。
簡単にスケールし、市場投入までの時間を短縮
カメラ搭載のドローンで撮影した空撮映像を手動で作成、管理するには、時間も費用もかかります。Aerial View では、高解像度の映画のような動画をプログラムにより API ベースで作成することができるので、企業は YouTube 動画を埋め込むのと同じように、それらの動画を自社のウェブサイトやアプリケーションに簡単に埋め込むことができます。処理、保存、配信といった面倒な作業はすべて API が行います。
Rent. は Aerial View を使用してユーザー エクスペリエンスを簡素化
新しいマンション探しは楽しい反面、困難で負担のかかるプロセスでもあります。賃貸の場合、入居日までに実際にその場所に行くことができず、近隣の様子をイメージできない方も多いでしょう。Rent. では、Aerial View の動画で物件を紹介することで、周辺の環境や近隣の状況をよりわかりやすく伝えています。また、空撮映像を含めることで、不動産のエージェントやオーナーが独自に費用のかかるドローン撮影を実施して物件を紹介する必要性も低減します。
「Rent. が新しく追加した俯瞰機能により、借りる側は候補となる物件をまったく新しい視点からはっきりと確認できるようになりました。このような臨場感のあるツールは大きな効果を発揮します。借りる側は優れたエクスペリエンスを通して、十分な情報を得たうえで自信をもって次の住まいを選ぶことができるようになります。」
Rent.、最高製品責任者 Nishant Phadnis 氏
Rent. は Aerial View を使用して物件の詳細な周辺情報を消費者に提供
Aerial View を使ってみる
Cloud コンソールにアクセスして、Aerial View の使用を開始し、映画のような 3D 動画をアプリケーションに組み込みましょう。現時点では米国の住所に対応しており、今後さらに多くの国に対応する予定です。
よりカスタマイズ性の高いインタラクティブで臨場感のあるエクスペリエンスを求める場合や、より広い地域をカバーしたい場合は、Photorealistic 3D Tiles をご覧ください。Photorealistic 3D Tiles と Aerial View を使用して臨場感のある地図可視化エクスペリエンスを作成する方法について詳しくは、I/O セッションをご覧ください。ぜひこれらの新しい 3D 機能をご活用ください。
Google Maps Platform に関する詳しい情報はこちらをご覧ください。ご質問やフィードバックはページ右上の「お問い合わせ」より承っております。
Reviewed by
丸山 智康 (Tomoyasu Maruyama) - Developer Relations Engineer