Posted by 山崎富美 / Developer Relations Team
[App Engine 1.4.0 の SDK がリリースされたため、developer advocate の松尾に英語ブログでのアナウンスを日本語訳してもらいました。今後はこうして英語ブログの翻訳記事も掲載していきたいと思いますのでよろしくお願いします。-山崎]
App Engine チームから少し早めのクリスマスプレゼント! 1.4.0 SDK リリースのお知らせApp Engine のバージョン 1.4.0 が出ました。このバージョンは待望されていた、たくさんの大きな機能を含んでおり、今年最大のリリースと言えるでしょう。
まずは新機能から見ていきましょう。
- Always On - アクセス数が少ないか、アクセス数の変化が激しいアプリケーションで、いつでも素早く反応して欲しいようなアプリケーションにとって役に立つ機能です。Always On は有料で、月額 $9 で 3 つのアプリケーションインスタンスを確保できます。これらのインスタンスは、アプリケーションへのアクセスがまったく無い時でも落とされることなく動き続けます。これにより、アクセス数が少ないか、アクセス数の変化が激しいアプリケーションにおいて、初回リクエストに時間がかかってしまう問題を大部分解決できます。
Always On を有効にした場合の、管理コンソール内 Instances ページのスクリーンショット
- Warm Up Requests - この機能は、新しいインスタンスが必要になることを事前に予測して、ユーザーのトラフィックが新しいインスタンスに届く前に、あらかじめインスタンスを読み込んでおける機能です。この機能は app.yaml か appengine-web.xml で設定することで有効にできます。また Always On を有効にしたアプリケーションでは自動的に有効になります。有効にすると、可能な限り warm up のためのリクエストが送られて、ユーザーのトラフィックを捌く前にインスタンスを読み込んでおくことができます。
新機能の他にも、相当の時間をかけ、既存の App Engine API における制限を撤廃または緩和しました。
- バックグラウンドのリクエストにおける 30 秒制限の撤廃 - Cron と TaskQueue により呼び出されたバックグラウンドリクエストは、10 分まで中断されずに実行し続けることができるようになりました。
- API 呼び出しのサイズを増加 - API の新アーキテクチャにより、幾つかの API について、1MB の制限を緩和することができるようになりました。手始めに、今回のリリースでは下記の変更があります。
- URLFetch のレスポンスサイズ制限が 1MB から 32MB に増えました
- Memcache のバッチ get/put 呼び出しも同様に 32MB に増えました
- Image API はリクエスト、レスポンス共に 1MB から 32MB に増えました
- Mail API の送信添付ファイルのサイズ制限が 1MB から 10MB に増えました
ご想像どおり、この変更で App Engine で簡単に構築できるアプリケーションの幅が大きく広がりました。お早めに新しい SDK を
ダウンロードしてください。
実はまたすぐ、High Replication Datastore と呼ばれるものなど、新機能をリリースする予定です。どんな機能が出るかは
プロダクトロードマップ も参考にしてください。新機能を楽しみに待っていてくださいね。