Google では、Google Maps Platform においてローコード開発の取り組みを進めています。15 年以上にわたり、Google はロケーションベースのカスタム ソリューションをスクラッチから開発して Argos、Dunzo、Redfin などのお客様を支援してきました。このアプローチは高いレベルのカスタマイズを想定したものですが、すべてのお客様がこのような実装を行うだけのリソースやパワーを持っているわけではないことも理解しています。Google において最も重要な理念のひとつが「誰でも利用可能」とすることです。その理念にもとづき、予算や専門知識の有無にかかわらず優れたロケーションベースのソリューションを簡単に構築できる Quick Builder を開発しました。まずは、ローコードとは何か、またなぜそのムーブメントに賛同しているのかについて説明します。
ローコードとは、できるだけコードをゼロから書かなくてもよいよう、視覚的にソフトウェアを開発できるようにしようというアプローチです。ローコード ツールは、コードの書き方を知らなくても、誰でも使用できる直感的な自然言語ベースのインターフェースにコーディングを抽象化するため、これを使用することで、高度なテクノロジーを簡単に利用でき、データや設計、機能に関する重要な決定を行えるようになります。ステークホルダー向けのデモを作成したり、なんらかの決定事項のトレードオフを具体的に示したりするような作業は、ほとんどの場合にユーザー インターフェースのボタンをクリックするだけで実行できます。
その結果、自分でコードを書く場合よりも短時間で、デプロイ状態でのテストを完了することができ、本番環境に対応したカスタムのコードを作成できます。出力されたものをそのままコードベースにコピーして貼り付けることや、テンプレートとして使用することで、自由にカスタマイズや拡張をすることができます。
ローコード ツールを使えば高品質なソフトウェアの設計と開発がこれまでになく簡単になることから、世界中の組織がローコード ツールを重視しています。ガートナーのレポートでは、ローコードは今後も進化し続け、2025 年までにローコードの新たなクライアントのうち半分を IT 業界以外の事業者が占めるようになると予測しています。ローコードなら、たとえコードの書き方を知らなくても、アプリケーションを構築でき、設計上の決定を簡単かつ迅速にすることができます。
直感的なツールである Quick Builder を活用すれば、マッピングのニーズに適した API を見つけて試し、デプロイすることができます。過去の技術スキルや経験のレベルにかかわらず、このツールをビジネスの成長に役立て、本番環境に短時間でデプロイし、学習やテストにかかる時間を短縮することが可能になるのです。
Google は、さまざまなエクスペリエンスを蓄積しています。Google Cloud Console の Google Maps Platform セクションにはローコード テンプレートのライブラリがあります。サンプルとして、一般的なロケーションベースのエクスペリエンス例を 3 つご紹介します。
Quick Builder は、ローコードによる学習を好む方にとっては便利なツールです。データを追加し、リアルタイム プレビューで確認して、提案されたデザインの中から自社のビジネス ニーズに最適なものを選択します。気に入るものができたら、カスタムのサンプルコードをエクスポートするか、Google の クラウド ホスティング機能を使用することにより、たった 1 行のコードでウェブサイトにソリューションを埋め込むことができます。Quick Builder を使って、かつてないほど短時間で本番環境対応のカスタマイズ されたコードを取得して、本番環境にデプロイしましょう。
これは始まりにすぎません。Google は、お客様がデプロイした Google Maps Platform を最大限に活用できるようにするにはどうすればよいかを常に模索しています。今後、ローコード ソリューションのテンプレートを Quick Builder ライブラリに追加していきますので、ぜひご期待ください。Quick Builder の詳細については、MapsOnAir ウェビナーをご覧ください。
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