Core Web Vitals の採用について、ステークホルダーをなかなか説得できなかったり、実際にビジネスに役立つかどうか疑問に思ったりしていませんか?この記事では、すでにユーザーやビジネスに好影響が出ている企業の例を紹介し、Core Web Vitals と重要なビジネス指標にどのような相関関係があるのかをわかりやすく説明します。
動画で見たい方は、Google I/O のこちらのトークをご覧ください(日本語字幕付き)。
組織では、ステークホルダーによって優先度が異なる場合があります。Core Web Vitals を導入すると、ユーザー中心の指標の最適化と、その結果としてのビジネスの成長に重点を置くことで、全員で共通の認識を持つことができます。
Core Web Vitals のスコアを上げるまでの道のりは、サイトのパフォーマンスが現在どの段階にあるか、デザインがどれだけ複雑かによって、サイトごとに異なります。すぐにたやすく取り組めて有意義な結果につながる場合もあれば、複雑なソリューションを実装して困難な問題を解決しなければならない場合もあります。意思決定者は、費やす時間にかかわらず、これをビジネスの成長のための長期的な投資として扱うべきです。高速でシームレスなナビゲーション体験を提供すれば、ユーザーは喜び、忠実なリピーターになります。プロダクト マネージャーにとって、パフォーマンスは新しいプロダクト機能の質と成功を定義する重要な基準です。また、優れたプロダクトを生み出すことや、やりがいのある課題に取り組むことは、デベロッパーの満足度の向上にもつながります。
ランキング シグナルとしての Core Web Vitals は、パフォーマンスに時間をかけて取り組むもう 1 つの動機となりますが、Core Web Vitals を採用すると、ランキングにとどまらず、さまざまな短期的、長期的メリットが得られます。Core Web Vitals を(ランキングに反映される前に)採用したいくつかのグローバル ブランドやローカル ブランドの事例を確認してみましょう。採用の理由は、Core Web Vitals がユーザー エクスペリエンスに注目しているからです。
Vodafone(イタリア)は、LCP を 31% 改善することで、売上が 8% 増加しました。
iCook は、CLS を 15% 改善することで、広告収入が 10% 増加しました。
フィルレートに影響が出る可能性があるが、広告の視認性が上がるにつれて収益が向上する
Tokopedia は、LCP を 55% 改善することで、平均セッション時間が 23% 増加しました。
以上のケーススタディから、ベスト プラクティスを採用してすばやく成果を上げることで、大きな効果が得られることがわかります。この点に関する実例を、さらにいくつか紹介します。
以上の結果は、以下のようなすぐにたやすく行えることを実施した結果です。
その他のベスト プラクティスについては、Web Vitals ガイダンスを参照してください。PageSpeed Insights を使うと、ウェブサイトを監査して即座に実用的な推奨事項を確認できます。
ほかにもいくつものグローバル ブランドが Core Web Vitals に投資して、そのメリットを享受しています。
最初に、フィールド ツールを使ってサイトを計測しましょう。Google を含むプロバイダが、さまざまなツールを公開しています。
皆さんにとって最適なツールを選択してください。もう一歩踏み込んで Google アナリティクス 4 を組み込むことで、Core Web Vitals とビジネス指標の相関関係を確認することもできます。
最後になりますが、Google では、パフォーマンスは目的ではなく過程であると考えています。そのため、注目すべき最新のケーススタディを紹介できるように、今後もこの記事を更新する予定です。ビジネスですばらしい成功を収め、この記事で取り上げてほしい事例がある方は、コンテンツの提案をお送りください。