Google では今年 7 月から、Maps JavaScript API のドキュメントにて TypeScript のサンプルの公開を開始しました。これは、最先端をいくウェブ デベロッパーを支援することを目的としたものです。JavaScript デベロッパーを対象にした 2019 年の調査によると、およそ 60% の人が TypeScript を使用したことがあり、今後も使用するつもりであると回答しています。また、同言語を学ぶことに興味があると回答した人の割合は 20% を超えています。Google では、Google Maps Platform デベロッパーが開発を行いやすい環境の整備に努めています。TypeScript は人気が高まっているだけでなく、Google Maps Platform での開発時にコード検証ができて便利であるという点からも、Google ではこの言語をサポートすることを重視しています。
新しいサンプルコードを表示するには、任意のスニペットで TypeScript タブをクリックします。たとえば、JavaScript 用の Simple Map のサンプルは以下のとおりです。
ここに、TypeScript のタブが以下のように追加されました。
TypeScript と Google Maps Platform のガイドでは、使用可能なコンパイラ オプションやインストール手順など、基本的な情報を紹介しています。入門に最適な内容となっていますので、ぜひご活用ください。なお、サンプルコードの公開にあたっては、オープンソースの TypeScript コミュニティの成果および DefinitelyTyped で維持、公開されている型定義を大いに活用させていただきました。これらの型は、NPM で以下を実行してインストールできます。
npm i -D @types/googlemaps
もちろん、サーバー環境で Google Maps Platform の API を使用している Node.js デベロッパーのことも忘れていません。クライアント ライブラリの TypeScript 書き換えを今年すでに公開済みです。
Google Maps Platform の詳細については、ウェブサイトをご覧ください。ウェブサイトでは Google Maps Platform の詳細やニュースレターの購読などをご案内しています。