Local blog for Japanese speaking developers
ようこそ、Android 10!
2019年9月25日水曜日
この記事は
Android 製品管理担当シニア ディレクター、Stephanie Cuthbertson
による Android Developers Blog の記事 "
Welcoming Android 10!
" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
1 年以上の開発と先行ユーザーによる何か月ものテストを経て、世界に Android 10 をお披露目する準備が整いました!
Android 10 は、3 つの重要なテーマを中核に据えて構築されています。まず、Android 10 は高度な機械学習に加え、折りたたみ式画面や 5G 対応スマートフォンといった最新端末のサポートにより、モバイルの革新の最先端を形成しています。次に、Android 10 はプライバシーとセキュリティを中心に据えており、ユーザーの保護、透明性、制御を強化する 50 近くの機能が導入されています。最後に、個人や家族がテクノロジーとの適度なバランスを見つけられるように、Android 10 ではユーザーのデジタル ウェルビーイング制御が拡張されています。
今月、Android 10 のソースコードを
Android オープンソース プロジェクト(AOSP)
にリリースし、幅広いエコシステムに公開しました。また、世界中の 3 世代すべての Pixel 端末に対して公式に Android 10 のロールアウトを開始しました。ベータ版プログラムの対象端末も含め、多くのパートナー端末に年末までにアップデートを配信する予定です。
今年のベータ版期間中の皆さんのサポートに感謝いたします。26 種類のベータ版端末で 20 万人以上に早期リリースをテストしていただきました。報告された問題は、重複を除いて 2 万件となっています。その土台になったのは、皆さんからのご意見が寄せられた多くの記事やディスカッション、アンケート、対面による会話、そして本日のリリースまでにアプリの互換性を確保するために皆さんが取り組んでくださった作業です。Android がこのようなすばらしいプラットフォームになっているのは、皆さんのサポートと注力があってこそです。今回の Android リリースが今まで以上に興奮の渦を巻き起こしているのは、OEM パートナーと皆さんのおかげです。実際、Android 10 はこれまでのリリースの中で最も多くの端末で使用できるようになる予定です。このような情熱的なコミュニティに支えられている Android は幸せ者です!
Android 10 での開発を始めたい方は、
developer.android.com/10
にアクセスしてみてください。
Android 10 の新機能
以下では、Android 10 の機能とその使い方について紹介します。さらに詳しく知りたい方は、
Keyword ブログ
もご覧ください!
イノベーションと新たな体験
Android 10 では、ハードウェアやソフトウェアにおける最新イノベーションを活用して、ユーザーにすばらしいアプリ体験を提供できます。
折りたたみ式画面 -
Android 10 では、堅牢なマルチウィンドウ サポートを土台として、アプリ ウィンドウ間のマルチタスクが拡張されています。画面の継続性機能によって、端末をたたんだり開いたりしてもアプリの状態が維持されます。折りたたみ式画面向けにアプリを最適化する詳しい方法については、
デベロッパー ガイド
をご覧ください。
5G ネットワーク
は、一貫して高速かつ低遅延なネットワークを提供します。Android 10 はプラットフォームで 5G をサポートしており、皆さんがこの機能を利用できるように
既存の API
も拡張しています。ネットワーク接続 API を使うと、端末が高帯域幅接続を利用できるかどうかを検知したり、接続が従量制かどうかを確認したりできます。これらの機能を使えば、アプリやゲームで 5G ユーザーに合わせた高度で迫力ある体験を提供できます。
ライブ字幕
は、どんなアプリを使っていても、動画やポッドキャスト、音声メッセージなど、ユーザーの端末で再生されているメディアに自動的に字幕を付けます。ML 会話モデルはスマートフォン上で直接実行されるので、端末から外部に音声ストリームが送信されることはありません。デベロッパーの皆さんがライブ字幕を使うかどうかは
任意
ですが、1 回のタップでコンテンツのアクセス可能性を広げ、アプリやゲームの対象ユーザーを拡大することができます。ライブ字幕は今秋に Pixel 端末で利用できるようになります。また、Android 10 を実行している端末で広く利用できるように、パートナーと連携して作業を進めています。
通知のスマート リプライ
- Android 10 は、オンデバイス ML を使って、通知内で状況に応じたアクションを提案します。たとえば、スマート リプライでメッセージに返信したり、通知内の住所からマップを開いたりできます。この機能はユーザーのプライバシーを念頭に置いて構築されており、すべての ML 処理が端末内で行われます。この機能はすぐにアプリで利用できます。自分で提案を生成したい場合は、
オプトアウト
することも可能です。
スマート リプライが通知のコンテンツに応じたアクションを提案
ダークテーマ
- Android 10 には、システム全体を対象としたダークテーマが追加されています。これは、明るさを抑えて電池を節約したい場合に理想的です。アプリ用にカスタムのダークテーマを作成したり、現在のテーマから動的にダークテーマを作成させることもできます。詳しくは、
デベロッパー ガイド
をご覧ください。
Google Keep のダークテーマ
ジェスチャー ナビゲーション
- Android 10 には、完全ジェスチャー ナビゲーション モードが導入されています。ナビゲーション バー領域をなくしてアプリで全画面を使えるので、魅力的で没入感の高い体験を提供できます。早速
アプリの最適化に着手しましょう
。
ジェスチャー ナビゲーションを使うと、アプリでコンテンツの全画面表示が可能
ユーザーのプライバシー
プラットフォームの保護の強化からプライバシーを念頭において設計された新機能まで、プライバシーは Android 10 で特に重視されているものの 1 つです。Android 10 では、プライバシーを守りつつユーザーの制御を向上させるため、これまでのリリースをベースに幅広い変更が行われています。具体的には、システム UI の改善、パーミッションの厳格化、アプリが利用できるデータの制限などがあげられます。このような機能をアプリでサポートする詳しい方法については、
Android 10 デベロッパー サイト
をご覧ください。
ユーザーによる位置データの制御向上
- 新しいパーミッション オプションにより、ユーザーによる位置データの制御が向上し、アプリが実際に使用中(フォアグラウンドで動作)の場合のみ位置情報へのアクセスを許可できるようになります。ほとんどのアプリはこのレベルのアクセスで十分です。ユーザーの透明性と制御も大きく向上することになります。位置情報の詳しい変更点については、
デベロッパー ガイド
または
ブログ投稿
をご覧ください。
ネットワーク スキャンでの位置データの保護
- ネットワークをスキャンする大半の API は、既に低精度の位置情報パーミッションが必須となっています。Android 10 では、これらの API で
高精度の位置情報パーミッションが必須となり
、API の保護が強化されています。
端末のトラッキングの防止
- トラッキングに使用でき、リセットできない端末の識別子には、アプリからアクセスできなくなりました。これには、端末の IMEI、シリアル番号などの識別子が含まれます。デフォルトでは、Wi-Fi ネットワークに接続する際に端末の MAC アドレスも乱数化されます。皆さんの使用例に適した識別子を選ぶには、
ベスト プラクティス
や
こちら
に掲載されている情報をご覧ください。
外部ストレージ上のユーザーデータの保護
- Android 10 では、外部ストレージのファイルやその中のアプリデータに対するユーザーの制御を向上させるため、多くの変更が行われています。アプリはファイルをプライベートなサンドボックスに格納できますが、共有メディア ファイルにアクセスする場合は MediaStore の使用が必須になります。新しいダウンロード接続で共有ファイルにアクセスする場合は、システムのファイル ピッカーを使用する必要があります。詳細については、
こちら
を参照してください。
不要な割り込みのブロック
- Android 10 は、バックグラウンドから予期せずにフォアグラウンドに割り込み、別のアプリからフォーカスを奪うアプリの起動を防ぎます。詳細については、
こちら
を参照してください。
セキュリティ
Android では、常に継続的なセキュリティ改善を評価しています。私たちはこの取り組みを「測定可能なセキュリティ」と呼んでいます。継続的な改善を測定する方法の 1 つが、
Gartner’s May 2019 Mobile OSs and Device Security: A Comparison of Platforms
レポート(サブスクリプションが必要です)などのサードパーティ アナリストによるリサーチです。Android は 30 のカテゴリのうち 26 で最高のスコアを獲得し、認証からネットワーク セキュリティ、不正なソフトウェアからの保護まで、複数の点で首位に立っています。私たちの長期的なセキュリティの取り組みについては、
測定可能なセキュリティによる定量化
もご覧ください。ただし、セキュリティにゴールはありません。Android 10 では、
さらに機能を追加
し、高度な暗号化、プラットフォームの強化、認証によってユーザーのセキュリティを向上させています。
ストレージの暗号化
- Android 10 が搭載された状態でリリースされ、互換性のあるすべての端末で、ユーザーデータの暗号化が必須になります。これを効率的に行うため、Android 10 には新しい暗号化モード
Adiantum
が含まれています。
TLS 1.3 のデフォルト化
- Android 10 ではデフォルトで
TLS 1.3
が有効になっています。これは TLS 標準のメジャー リビジョンで、パフォーマンスの向上と
セキュリティの強化
が行われています。
プラットフォームの強化
- Android 10 では、プラットフォームにおいて
セキュリティが重要な領域がいくつか強化されています
。
BiometricPrompt
フレームワークもアップデートされ、暗黙的な認証と明示的な認証の両方で顔と指紋による確実な認証がサポートされています。
Android 10 のセキュリティ アップデートの詳細は、こちらをご覧ください
。
カメラとメディア
写真のダイナミック デプス
- アプリがダイナミック デプス イメージをリクエストできるようになります。このイメージは、JPEG、深度に関連する要素が格納された XMP メタデータ、深度と信頼度のマップで構成され、これらが同じファイルに埋め込まれます。ダイナミック デプスを使うと、アプリで特殊なぼかしやぼけのオプションを提供できます。ダイナミック デプスはエコシステムのための
オープンな形式
です。私たちは、Android 10 以降を実行している端末でこの機能を利用できるようにするため、パートナーと連携して作業を進めています。
ダイナミック デプス イメージを使うと、アプリで特殊なぼかしやぼけのオプションを提供できる
オーディオ再生のキャプチャ
- オーディオを再生するすべてのアプリは、別のアプリにオーディオ ストリームをキャプチャさせることができるようになります。これには、
新しいオーディオ再生キャプチャ API
を使用します。この API を使って、字幕やサブタイトルを付けるだけでなく、ゲームのライブストリーミングなどのよく使われるユースケースをサポートすることもできます。この新機能はプライバシーや著作権保護を考慮して構築しているので、アプリが別のアプリのオーディオをキャプチャする機能には制限があります。詳しくは、
ブログ投稿
をご覧ください。
新しいオーディオと動画のコーデック
- Android 10 には、オープンソースの動画コーデック
AV1
のサポートが追加されています。これを使うと、メディア プロバイダは
低い帯域幅
で高画質の動画コンテンツを Android 端末にストリーミングできます。また、Android 10 は、
Opus
を使ったオーディオ エンコードもサポートしています。このオープンでロイヤリティ フリーなコーデックは、会話や音楽のストリーミングや、ハイ ダイナミック レンジ動画用の
HDR10+
(対応端末の場合)に合わせて最適化されています。
ネイティブ MIDI API
- C++ でオーディオ処理を行うアプリのために、Android 10 は NDK 経由で MIDI 端末と通信できる
ネイティブ MIDI API
を導入しています。この API を使うと、非ブロック読み取りを使ってオーディオ コールバック内から MIDI データを取得し、MIDI メッセージを低遅延で処理できます。サンプルアプリと
こちらのソースコード
で試してみてください。
すべての場所に Vulkan を
-
Vulkan 1.1
は、Android 10 以降を実行するすべての 64 ビット端末で必須要件に、すべての 32 ビット端末で推奨要件になります。エコシステムでは、既にすさまじい勢いで Vulkan サポートが進んでいます。Android N 以降を実行している端末では、半分以上が Vulkan 1.0.3 以降をサポートしています。Android 10 の新しい要件によって、来年はさらに採用が進むことを期待しています。
ネットワーク接続
ピアツーピア接続とインターネット接続の改善
- Wi-Fi スタックをリファクタリングし、プライバシーとパフォーマンスを改善しました。さらに、IoT 端末の管理やインターネット接続の提案などの一般的なユースケースを改善し、位置情報のパーミッションが不要になりました。
ネットワーク接続 API
を使うと、ローカル Wi-Fi 経由で IoT 端末を簡単に管理し、設定、ダウンロード、印刷などのピアツーピア機能を利用できます。アプリで
ネットワーク提案 API
を使うと、インターネット接続用として、好みの Wi-Fi ネットワークをユーザーに表示することができます。
Wi-Fi パフォーマンス モード
- アプリは
高パフォーマンス モードおよび低遅延モード
を有効化することで、アダプティブ Wi-Fi をリクエストできるようになりました。リアルタイム方式のゲームや音声通話など、ユーザー エクスペリエンスにとって低遅延が重要な場合、この機能が非常に役立ちます。プラットフォームが端末のファームウェアと連動し、最低消費電力で要件を満たすように動作します。
Android の土台
ART の最適化
- ART ランタイムの改善により、デベロッパーの皆さんが何もしなくても、アプリの起動が早くなり、消費するメモリの量が減り、動作もスムーズになります。また、Google Play が提供する
ART プロファイル
によって、アプリが実行される前にアプリの一部が事前コンパイルされるようになります。実行時には、世代別ガベージ コレクションによって時間や CPU の面でガベージ コレクションの効率が上がり、ジャンクが減ってローエンド端末でもアプリの動作が快適になります。
このグラフは、あるアプリを Play プロファイルを使ってテストした際の起動時間の改善率を表している
Neural Networks API 1.2
- さまざまなパフォーマンス最適化と合わせて、ARGMAX、ARGMIN、量子化 LSTM など、60 個の新命令を追加しました。これは、物体検知やイメージ セグメンテーションなど、数多くのモデルを高速化する土台となります。現在、NNAPI 1.2 のサポートを最適化してリリースするために、ハードウェア ベンダーや
TensorFlow
などの人気のある機械学習フレームワークと協力して作業を進めています。
高速なアップデート、最新のコード
Android 10 では、端末メーカーや Qualcomm などの半導体パートナーと密接に連携し、新しいプラットフォームを今まで以上に高速に端末にお届けできるようにしています。
Project Treble
は重要な役割を果たしており、8 種類の Pixel 端末とともにパートナー 18 社の端末を今年のベータ版プログラムに含める際に役立ちました。これは、昨年の倍以上の数になります。これらの端末は、年末までに公式の Android 10 アップデートを受信する予定です。また、他の新しいフラグシップの発売やアップデートに向けて、何社かのパートナーと作業を進めています。Android 10 には既に大きな勢いがついていますが、今後数か月で、これまでのどの Android リリースも超える数の端末がこの新バージョンを受信する予定です。
また、Android 10 は
Project Mainline
(正式には、Google Play システムアップデートと呼ばれています)をサポートする最初のリリースになります。
この新しいテクノロジーは、Android ユーザーを保護し、Google Play から直接端末に重要なコードの変更を提供して最新の状態に保ちます。Google Play システムアップデートを使うと、Android 10 以降を実行しているすべての端末で、端末メーカーによる完全なシステムアップデートを行わずに特定の内部コンポーネントを更新できます。一般向けの端末を対象とした最初のアップデートは、今後数か月間のうちにリリースする予定です。
この Android 10 のアップデートにより、多くの端末でプラットフォーム実装の整合性が促進され、時間とともに統一性が向上し、開発やテストの費用を削減できることが期待されます。
Android 10 リリースに向けたアプリの準備
Android 10 が一般公開リリースを迎え、端末にはまもなくアップデートが配信されます。すべての Android デベロッパーは、ユーザーが Android 10 にスムーズに移行できるように、
できる限り早く現在のアプリをアップデートして互換性を確保
してください。
そのための方法を以下に示します。
Android 10 にアプリをインストールします
。Google Play から、Android 10 を実行している Pixel や他の端末、または
エミュレータ
に現在のアプリをインストールし、テストします。アプリが適切な見栄えで問題なく動作し、すべての機能を利用できる必要があります。また、すべての Android 10 の
動作の変更点
に対し、適切に対処します。
プライバシー関連の変更点
、
ジェスチャー ナビゲーション
、
Bionic ライブラリのダイナミック リンカパスの変更
などによる影響に注意してください。
Android 10 プライバシー機能のテスト
を行います。これには、
新しい位置情報のパーミッション
、
ストレージのスコープ化
、
バックグラウンド アクティビティ開始
の制限、
データと識別子に関する変更
などの機能が含まれます。まずは、重要なプライバシーの変更点に関する
チェックリスト
を確認してください。さらにテストすべき領域については、
プライバシーの変更点に関するドキュメント
をご覧ください。
制限されている非 SDK インターフェースを使っているかどうかのテスト
を行い、同じ機能を持つ一般公開版の SDK や NDK に移行します。詳細については、
こちら
をご覧ください。
アプリで使っているライブラリと SDK をテストします
。問題を見つけた場合は、最新バージョンの SDK にアップデートするか、SDK のデベロッパーに連絡してサポートを求めます。
互換性のあるアプリをアップデートして公開します
。テストと必要なアップデートを終えたら、すぐに互換性のあるアプリを公開することをお勧めします。これにより、ユーザーが Android 10 にアップデートする際にスムーズに移行できるようになります。
アプリをテストして Android の新バージョンに対応する準備をすることは、
エコシステム全体が迅速にプラットフォームをアップデートするために不可欠です
。そのため、できる限りこの作業の優先度を上げていただくようお願いいたします。
Android 10 の機能と API を使用してアプリを強化する
準備ができたら、Android 10 に移行し、使用できる
新しい機能や API
について学習してください。最初に着手すべき重要な機能は、以下のとおりです。
以下の項目は、すべてのアプリで推奨します。
ダークテーマ
:
ダークテーマ
を追加するか
Force Dark
を有効にして、システム全体でダークテーマを有効にしているユーザーに一貫性のある体験を提供します。
ジェスチャー ナビゲーション
: アプリを全画面に対応させて
ジェスチャー ナビゲーション
をサポートし、システムのナビゲーション ジェスチャーをカスタム ジェスチャーで補えるようにします。
折りたたみ式画面向けの最適化
:
折りたたみ式画面向けの最適化
を行い、最新のイノベーションあふれる端末でシームレスな体験を提供します。
該当するアプリでは、以下の項目にも対応することをお勧めします。
通知のインタラクティブ性の向上
: メッセージを含む通知を送っている場合は、
通知でスマート リプライ
を有効にして即座にアクションを実行できるようにすることで、ユーザーのエンゲージメントを向上させます。
バイオメトリックの強化
: バイオメトリック認証を利用している場合は、
BiometricPrompt
に移行してください。これは、最新端末で指紋認証をサポートする際に推奨されている方法です。
オーディオ再生のキャプチャ
: アプリで字幕生成やゲームの録画をサポートするには、
オーディオ再生のキャプチャ
を有効にします。これは、多くのユーザーを獲得し、広くアプリにアクセスしてもらう絶好の手段です。
コーデックの改善
: メディア アプリでは、動画のストリーミングに
AV1
を、ハイ ダイナミック レンジ動画に
HDR10+
を試してみてください。会話や音楽のストリーミングには
Opus
エンコーディングを、ミュージシャンの方なら
ネイティブ MIDI API
を使うことができます。
ネットワーク API の改善
: アプリを使って Wi-Fi 経由で IoT 端末を管理しているなら、新しい
ネットワーク接続 API
を使って設定、ダウンロード、印刷などの機能を試すことができます。
すべての新機能と変更点を確認したい方は、
Android 10 デベロッパー サイト
をご覧ください。
開発を始めるには、
Android Studio 3.5
以降に公式 API 29 SDK とツールをダウンロードします。その後、
こちらの手順に従って
環境を設定します。
お手元の端末へ!
3 世代の Pixel スマートフォンには、本日より Android 10 のロールアウトが開始されます。対象となるのは、Pixel 3(および 3a)、Pixel 2、そしてオリジナルの Pixel です。すべての Pixel 端末は来週中にアップデートを受信します。今年のベータ版プログラムに登録されている端末も含まれます。Pixel 端末をお持ちの方は、まもなく届く公式の OTA(無線)アップデートをお待ちください。
いつものように、Pixel 端末用のシステム イメージも
こちらで公開
しています。手動でダウンロードして更新する際に使用できます。最新の Android Emulator システム イメージは、Android Studio の SDK Manager から入手できます。Treble 対応の端末で幅広くテストしたい場合は、
こちら
から Generic System Image(GSI)を入手できます。
Android 10 のソースを探している方は、
Android オープンソース プロジェクト
の Android 10 ブランチの下にあるリポジトリにあります。
こちら
をご覧ください。
次のステップ
Android ベータ版の Issue Tracker と Feedback アプリは近日中にクローズしますが、フィードバックは引き続きお寄せください。AOSP Issue Tracker で Android 10 に対して
新しく問題を送信
できます。
今年の Android ベータ版プログラムに参加してくださった、たくさんのデベロッパーと先行ユーザーの皆さん、本当にどうもありがとうございました。皆さんから送られたすばらしいフィードバックやたくさんの問題は、ユーザーやデベロッパーにとってすばらしい Android 10 プラットフォームを生み出すために役立ちました。
Android 10 に対応した皆さんのアプリを楽しみにしています。
Reviewed by
Yuichi Araki - Developer Relations Team
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