この詳細ページは役に立ちますが、すべてのトレースのサンプルから集計された情報が表示されるため、問題の原因となっている他の要因については十分なコンテキストが提供されません。
このような場合に、トレースのセッションまで掘り下げる機能があると便利です。この新機能を使って、デバイスのプロパティ、システムの使用状況、調査対象の特定のトレース インスタンスとほぼ同時に発生したトレースやネットワーク リクエストを確認できるようになりました。指標の詳細ページにある上部のバーから、その指標のすべてのセッションにアクセスできます。すでにアプリのバージョンや国などの属性でデータをセグメント化している場合は、クリックしてセッションのフィルタリング済みの表示に移動することができます。
|
セッションには 2 つのエントリ ポイントがある |
- 90~95 パーセンタイル範囲で商品画像の読み込みセッションを見てみると、次のことがわかります。
- トレースが完了するまでに 2.85 s かかっています。
- 「productImageLoading」トレースは、2 MB サイズの画像を取得するネットワーク リクエストと同じ期間、実行されています。
- トレースとネットワーク リクエストの終盤に CPU の使用率は急増しています。
- メモリの使用量はゆっくりと増加してから、トレースとネットワーク リクエストの終盤に急増しています。
- 終盤に急増した分のメモリのサイズは、ネットワーク リクエストによってネットワーク経由で取得されたデータのサイズに相当します(~2 MB)。
上記のトレース セッションのデータに基づくと、大きな画像のリクエストがメモリや CPU に影響を与え、その結果、商品画像の読み込みが遅くなったことがわかります。この情報は、問題をさらに調査するためにコード内の場所を特定するのに役立ちます。
以上は、新機能がもたらす有用なデバッグ能力の一例にすぎません。デベロッパーの皆様がさまざまな事例でこの新機能を利用し、原因と結果の間のギャップを埋めて、トレースの問題のデバッグにかかる時間を大幅に削減していただけるよう願っています。
iOS や Android で利用する場合は、
こちらのドキュメントをご覧ください。ご意見やご要望がございましたら、
サポート チャンネルからお気軽にお問い合わせください。
Posted by
Khanh LeViet - Developer Relations Team