この記事は Joel Kalmanowicz、Google Maps API プロダクト マネージャーによる Google Geo Developers Blog の記事 "Styling and custom data for polylines and polygons in the Google Maps Android API" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

Google Maps API には、ポリゴン、ポリライン、地面オーバーレイといった地図をカスタマイズするための便利なツールが提供されています。今回、Google Maps Android API に新しいカスタム スタイル設定とデータ オブジェクトを関連付ける機能が追加されます。

図形のスタイル設定: ポリゴンとポリライン

昨年、自社ブランドやアプリなどに合わせて地図のスタイルをカスタマイズできるように、モバイル プラットフォーム向けにカスタム地図スタイルを追加しました。この機能拡張によって、次図のスクリーンショットに示すように、地図全体をスタイリッシュなシルバーにしたり、あるいは鮮やかなピンク色にすることができます。ユーザーは地図をもっと気軽に見ることができるのです。今回、Android 端末でのスタイル設定のオプションがポリゴンとポリラインも対象となり、新しい枠線パターン、キャップ、ジョイントの変更などが可能となりました。
独自の図形とスタイルが Android で利用可能に

今回の拡張によって、さまざまな方法で図形をカスタマイズすることができるようになります。ポリラインやポリゴンの枠線パターンは、実線、破線、点線、ギャップ(線の切れ目)などの種類に変更できます。また、ジョイントも固定の角張ったものでなく、ベベルや丸みのあるジョイントを使えます。さらに、ポリラインの両端のキャップは、四角形、円形、カスタマイズしたビットマップ図形に変更することも可能となり、より魅力的な矢印を描くこともできます。
Polylines.png

ポリラインのスタイル設定が Android で利用可能に

今回の新しいスタイルの設定やカスタマイズの方法については、ポリラインおよびポリゴン チュートリアルをご覧ください。罫線パターンなどのドキュメントも参考になるでしょう。なお、これらの新しいスタイル設定機能は、完全な Google Maps Android API のみで利用可能です。ライトモードでは利用できません。

ポリゴン、ポリライン、地面オーバーレイへのカスタムデータの保存

これまで、データ オブジェクトはマーカーにのみ保存できましたが、この保存機能がポリゴン、ポリライン、円、地面オーバーレイにも拡張されました。すなわち、ジオメトリ オブジェクトを拡張して、任意の種類のデータやプロパティを持たせることができるようになります。これにより、マップの外観へのデータの関連付けを管理する際に、面倒なプログラムを書く必要がなくなります。たとえば、家の間取り図を示すいくつかの地面オーバーレイを提供したい場合、それぞれにデータベースへの参照情報を格納することができます。データベースには自由に情報を格納できるので、不動産物件の一覧を格納して、物件に対応する URL をクリックして開くこともできます。

詳細については、リリースノートをご覧ください。

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Posted by 丸山 智康 (Tomoyasu Maruyama) - Google Maps Solution Architect, Google Maps