アプリ収益の最善策を求めているアプリ開発者向けのガイドとして、「 AdMob実践ガイド: アプリの収益化」をリリースしました。ガイドのリリースと伴いアプリ開発者の成功秘訣をご紹介します。

Hydro Coach 第一弾のアプリ開発者はHydro Coach を開発したアプリ 開発者兼デザイナーの Christoph Pferschy です。Hydro Coach はユーザーの定期的な水分補給をサポートする人気上昇中のアプリで、現在は 1 日に 5,500 回以上ダウンロードされています。下記が Pferschy さんが Hydro Coach をヒットアプリにさせた秘訣です。

1. 小さく始めて大きく育てる

Pferschy さんは Hydro Coach の開発者として有名ですが、Codium App Ideas の CEO としてはもっと大きなビジョンを描いています。彼の夢は 便利で質の高い健康管理アプリを開発し、最高なヘルスケア エコシステムを立ち上げることです。

それでは何故彼は Hydro Coach の一つのアプリにそれほど注力したのでしょうか。

大きな目標を達成するには、まずは小さくても重要だと思うことに全力で取り組み、成功を収めることが重要です。自分自身、適切な水分補給で健康維持をしていたのと、競争の少ない商品だと思ったからこそ全力を注ぎました。

最近はビジネスが軌道に乗り始めたので、より大きな計画の実施にも着手。他のサービスやプラットフォームとの連携を進めており、Pferschy さんは次のような具体例を挙げています。「Hydro Coach と Google Fit は既にユーザーの体重の同期が取れるようになっています。Hydro Coach はSamsung の S Health のパートナー アプリとなり、すべての水分補給データが同社のプラットフォームと同期されるようになりました。大変光栄なことです。」

経営者としての Pferschy さんは、まさに「小さく始めて大きく育てる」を体現していると言っても過言ではありません。初めから、高望みしてしまうと、ユーザーに愛されるアプリを育てられない可能性があります。

2. ユーザーのニーズを把握してからビジネスモデルを選択する

アプリをリリースするに当たっては、ビジネスモデルを決めなければなりません。そのためには時間をかけてユーザーのニーズを評価し、適切なビジネス目標を打ち出す必要があります。まずは、「どのユーザー層をターゲットにするのか」、「アプリでどのような価値を提供するのか」、「アプリはどのように宣伝するのか」など、意思決定に役立つ効果的な質問を自問自答してみます。そうした質問とビジネスモデルの詳細については、 AdMob実践ガイド: アプリの収益化 をご覧ください。

ビジネスモデルを選択したあとはアプリのユーザー エクスペリエンスを継続的に改善していく必要があります。Pferschy さんは常に最高のユーザー エクスペリエンスを提供できるよう注意を払っており、この点について次のように説明しています。

「ユーザー エクスペリエンスは領域別に細かな変更を慎重に施し、時間をかけて改善しています。たとえば広告を表示するタイミング、方法、間隔を決めるルールについては、AdMob 専門のコンサルタントに相談しながら微調整を行ってきました。他にも、アプリ内で何かを購入したユーザーに必ず感謝の意を示したり、購入後の手続きをできる限りスムーズにしたりなど、小さなことでもユーザーにとって意味のあることであれば労を惜しまず改善を進めています。無駄なことなどありません。」

アプリの全体的な収益化戦略は慎重に選びます。ビジネスモデルが決まったら、ユーザー エクスペリエンスの微調整と収益化プロセスの改善にフォーカスします。

3. アプリのローカライズにユーザーの助けを借りる

Pferschy さんは、Hydro Coach の 22 言語への翻訳を驚くべき方法で成し遂げました。ポイントはユーザーの協力です。

Pferschy さんは次のように話しています。「翻訳はアプリビジネスの最重要課題ですが、当社ではユーザーの皆さんに協力をお願いしています。既にアプリを利用しているユーザーなら関心が高く、アプリを改善する動機もあるので、質の高い翻訳になります。専門の翻訳サービスもありますが、積極的に協力してくれるユーザーの多さには驚くばかりです。」

今回紹介したヒントを有効だと思った方は、 AdMob実践ガイド: アプリの収益化 もご覧ください。AdMob の Twitter アカウントや Google+ ページのフォローもお願いします。

Posted by Rikako Katayama - AdMob Team