Google Maps APIs の新機能:移動時間を予測する
2015年11月11日水曜日
[この記事は Elena Kelareva, Product Manager, Google Maps APIs による Geo Developer Blog の記事 "Predicting the Future with Google Maps APIs" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]
大都市では、交通状況は時間とともに大きく変化するため、移動時間を事前に予測することは非常に難しい課題です。これまで、開発者は、Google Maps APIs から実際の交通状況のデータを利用し、こうした問題に対処してきました。しかし、移動時間の算出は直近に出発する場合のみが対象で、また、Google Maps for Work をご契約されているお客様のみがご利用いただける機能でした。
米国時間 11 月 10 日(火)、交通状況の予測期間を拡張した Predictive Travel Times と呼ばれる機能が Google Maps APIs に追加されました。その日の交通状況がどのようになるかを推定するモデルを利用することによって、開発者は、時間毎、日毎、週毎の移動時間を事前に推定できます。「目的地への到着予想時刻は?」「今日の(あるいは来週の)交通状況を考慮した上で目的地までの移動時間を最短にするためには、どのルートを選べばよいのか?」といった質問に答えられます。また、Standard Plan (1日あたりのリクエスト数が 2,500 までは無料、以降は従量課金)をご利用の方は、交通状況に関するすべての機能を Directions API と Distance Matrix API の中で利用できます。さらに、Directions API における経由地点数の上限が、8 地点から 23 地点に変更となりました。(ただし、Google Maps JavaScript API に関しては、Google Maps for Work をご契約されているお客様のみとなります)。
この新機能は簡単に利用できます。Directions API や Distance Matrix API のクエリに departure_time というパラメータを追加するだけです。このクエリを実行すると、予測された交通状況のもとで推定された移動時間が返ってきます。最速のルートもその日の時間帯によって変わるかもしれません。たとえば、次の図では、サンフランシスコ国際空港からマウンテンビューにある Google キャンパスまでの移動ルートが示されています。青色は渋滞が無い場合のルートを、赤色は 101 号線で事故渋滞が発生した場合のルートを表しています。
遠い未来の交通状況は大きく変化する可能性があります。そこで、オプションとして、traffic_model というパラメータが用意されており、optimistic(楽観的に予測)、pessimistic(悲観的に予測)、best_guess(正確に予測)のいずれかの設定を選べるようになっています。
それぞれの例を紹介しましょう。米国で不動産情報サイトを運営する Redfin 社では、不動産仲介業者が複数の物件の間を車で移動する際の所要時間の推定を Google Maps Distance Matrix API を利用して実現しようとしています。物件間の移動時間は十分余裕があることが望ましいので、ここでは pessimistic と設定します。一方、遠隔地から自宅のエアコンを制御するアプリケーションでは、帰宅するまでの間に部屋の温度が設定値となるように調整したいと考えるでしょうから、この場合は、optimistic に設定します。
デフォルトの設定である best_guess では、リクエストされた時刻や曜日に関連する過去のデータやリアルタイムの交通状況に基づいて、最適な移動時間が算出されます。目的地までの移動時間をドライバーに提示するアプリの中で用いられる設定です。
Google Maps APIs の交通状況の機能をさらに詳しく知りたい場合は、Directions API(英語)、Distance Matrix API(英語)、 Google Maps JavaScript API の Directions サービス(英語)と Distance Matrix サービス(英語)の各ドキュメントを参照してください。さらに、Google Maps Web Services の Java および Python 用の最新のクライアント ライブラリをダウンロードできます。
Posted by 丸山 智康 (Tomoyasu Maruyama) - Google Maps Solution Architect, Google Maps API for Work
大都市では、交通状況は時間とともに大きく変化するため、移動時間を事前に予測することは非常に難しい課題です。これまで、開発者は、Google Maps APIs から実際の交通状況のデータを利用し、こうした問題に対処してきました。しかし、移動時間の算出は直近に出発する場合のみが対象で、また、Google Maps for Work をご契約されているお客様のみがご利用いただける機能でした。
米国時間 11 月 10 日(火)、交通状況の予測期間を拡張した Predictive Travel Times と呼ばれる機能が Google Maps APIs に追加されました。その日の交通状況がどのようになるかを推定するモデルを利用することによって、開発者は、時間毎、日毎、週毎の移動時間を事前に推定できます。「目的地への到着予想時刻は?」「今日の(あるいは来週の)交通状況を考慮した上で目的地までの移動時間を最短にするためには、どのルートを選べばよいのか?」といった質問に答えられます。また、Standard Plan (1日あたりのリクエスト数が 2,500 までは無料、以降は従量課金)をご利用の方は、交通状況に関するすべての機能を Directions API と Distance Matrix API の中で利用できます。さらに、Directions API における経由地点数の上限が、8 地点から 23 地点に変更となりました。(ただし、Google Maps JavaScript API に関しては、Google Maps for Work をご契約されているお客様のみとなります)。
この新機能は簡単に利用できます。Directions API や Distance Matrix API のクエリに departure_time というパラメータを追加するだけです。このクエリを実行すると、予測された交通状況のもとで推定された移動時間が返ってきます。最速のルートもその日の時間帯によって変わるかもしれません。たとえば、次の図では、サンフランシスコ国際空港からマウンテンビューにある Google キャンパスまでの移動ルートが示されています。青色は渋滞が無い場合のルートを、赤色は 101 号線で事故渋滞が発生した場合のルートを表しています。
遠い未来の交通状況は大きく変化する可能性があります。そこで、オプションとして、traffic_model というパラメータが用意されており、optimistic(楽観的に予測)、pessimistic(悲観的に予測)、best_guess(正確に予測)のいずれかの設定を選べるようになっています。
それぞれの例を紹介しましょう。米国で不動産情報サイトを運営する Redfin 社では、不動産仲介業者が複数の物件の間を車で移動する際の所要時間の推定を Google Maps Distance Matrix API を利用して実現しようとしています。物件間の移動時間は十分余裕があることが望ましいので、ここでは pessimistic と設定します。一方、遠隔地から自宅のエアコンを制御するアプリケーションでは、帰宅するまでの間に部屋の温度が設定値となるように調整したいと考えるでしょうから、この場合は、optimistic に設定します。
デフォルトの設定である best_guess では、リクエストされた時刻や曜日に関連する過去のデータやリアルタイムの交通状況に基づいて、最適な移動時間が算出されます。目的地までの移動時間をドライバーに提示するアプリの中で用いられる設定です。
Google Maps APIs の交通状況の機能をさらに詳しく知りたい場合は、Directions API(英語)、Distance Matrix API(英語)、 Google Maps JavaScript API の Directions サービス(英語)と Distance Matrix サービス(英語)の各ドキュメントを参照してください。さらに、Google Maps Web Services の Java および Python 用の最新のクライアント ライブラリをダウンロードできます。
Posted by 丸山 智康 (Tomoyasu Maruyama) - Google Maps Solution Architect, Google Maps API for Work