デベロッパー向け Play Games Loot Drop
2015年10月27日火曜日
[この記事は Ben Frenkel、Google Play ゲーム、製品マネージャーによる Android Developers Blog の記事 "Play Games Loot Drop for Developers" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]
今年の 3 月にローンチされた Player Analytics は、多くのゲーム デベロッパーにとってすでに重要なツールとなっており、ゲーム事業の管理や、ゲーム内プレイヤーの行動を最適化する助けとなっています。Player Analytics は今も拡張されており、時間をベースにしたプレイヤーのアクティビティと、カスタマイズされたゲーム イベントについての可視性を向上する 2 つの新しいアナリティクス レポートを提供できるようになりました。ゲームのライフ サイクルに渡って、特定セグメントのプレイヤーに対してユーザーのゲーム エクスペリエンスを調整する新たな Player Stats API も紹介しています。これらと共に、C++/iOS SDKs および Unity プラグイン の新バージョンを展開し、repeating Quests を管理するためのより良いツールを提供しています。
例えば、ゲームの中で第一段階のエクスペリエンスを注意深く構築したにも関わらず、驚くほど多くのプレイヤーが第一段階のチャレンジさえも通過することができない、ということがあります。Player Time Series Explorer では、どのチャレンジがプレイヤーの進行を大きく妨げているのかを確認することが可能であり、離反率を下げるための改善目標を作ることもできます。詳細を見る。
Player Time Series Explorer の設定をカスタマイズする
よくある質問をリストから選択する
プレイヤーが初めて購入する前に何が起きているのかを調べる
“What happens before first spend” を選択して、プレイヤーが初めて購入する直前に何が起きているのかを調べることができます。Time series では、初めての購入が発生したイベントが一列に並べられます。したがって、初めての購入の前後に何が起きたのかも簡単に調査できます。
プレイヤーが離反する前に何が起きているのかを調べる
“What happens before churn”を選択して、プレイヤーがゲームをやめる前に何が起きているのかを調べることができます。以下の例では、プレイヤーの時系列を比較しやすいように、離反が発生したすべてのイベントを右に並べています。
イベントへのマウス ホバーで追加情報を表示
いずれのイベント タイプに対しても、イベントのシェイプの上にカーソルをかざすと、詳細を見ることができます。この例では、“Player 03” が 6 つの達成により $4.99 を支払ったことが確認できます。達成のシェイプに上にカーソルをかざすと、達成した各項目を見ることができます。
プレイヤーのコンテストへの参加率、勝率、リーチ率を比較する方法の例を示しています。このレポートにより、コンテスト モードの均衡を改善する方策を見つけ出すことができます。そして、設定をブックマークできるので、改善状況も容易に追跡できます。
Player Stats API を利用してできることの例は、以下のとおりです。
C++/iOS SDKs の最新のビルドは新たな Google Sign-In framework で構築されており、Gmail や YouTube など複数の Google アプリ経由の認証サポートが追加されます。さらに重要なことに、プレイヤーが適用可能な Google アプリをインストールしていない場合、Sign-In framework により認証のためのウェブ表示がアプリ内で開きます。別のブラウザ インスタンスへ切り替えるのではなく、アプリ内でウェブ表示を開くことにより、ユーザー エクスペリエンスを向上でき、デベロッパーからのリクエストが多い課題に対応することができます。最新の Google Sign-in library on iOS についての詳細は、こちらの動画をご覧ください。詳細を見る。
Quests がすでに統合されている場合、以下の 2 つのステップにより Repeating Quests への変換が簡単に実施できます。
1. デベロッパー コンソールの Quests セクションへ移動し、既存の Quest を開きます。ページ最上部の Copy Quest ボタンをクリックします。
2. Quest フォームの Schedule セクションまでスクロール ダウンし、“Repeating quest” ボックスにチェックを入れ、“Repeats” の下で月間 (monthly) か週間 (weekly) を選択して、“Ends:” フィールドは “Never” のままにしておきます。保存をクリックすれば、設定は終了です!この後、停止を選択しない限り Quest が週間または月間で稼働します。
Google Play ゲーム サービス (Google Play game services: GPGS) docs と SDK のダウンロード
Posted by Yuichi Araki - Developer Relations Team
今年の 3 月にローンチされた Player Analytics は、多くのゲーム デベロッパーにとってすでに重要なツールとなっており、ゲーム事業の管理や、ゲーム内プレイヤーの行動を最適化する助けとなっています。Player Analytics は今も拡張されており、時間をベースにしたプレイヤーのアクティビティと、カスタマイズされたゲーム イベントについての可視性を向上する 2 つの新しいアナリティクス レポートを提供できるようになりました。ゲームのライフ サイクルに渡って、特定セグメントのプレイヤーに対してユーザーのゲーム エクスペリエンスを調整する新たな Player Stats API も紹介しています。これらと共に、C++/iOS SDKs および Unity プラグイン の新バージョンを展開し、repeating Quests を管理するためのより良いツールを提供しています。
デベロッパー向けの便利な新型レポート
Play Games デベロッパー コンソールにて、Player Time Series Explorer および Events Viewer という 2 つの新しいレポートをローンチしました。プレイヤーの継続利用レポートも改善されています。Player Time Series Explorer
ゲームが開始されて最初の 2 ~ 3 分間、プレイヤーは何をしているんだろうかと考えたことはありませんか?プレイヤーがゲームを購入したり、ゲームから離反する直前に何が起きているのでしょうか?Time-series explorer により、プレイヤーにとって重大な局面で何が起きているのかを理解 できます。例えば、ゲームの中で第一段階のエクスペリエンスを注意深く構築したにも関わらず、驚くほど多くのプレイヤーが第一段階のチャレンジさえも通過することができない、ということがあります。Player Time Series Explorer では、どのチャレンジがプレイヤーの進行を大きく妨げているのかを確認することが可能であり、離反率を下げるための改善目標を作ることもできます。詳細を見る。
Player Time Series Explorer の設定をカスタマイズする
よくある質問をリストから選択する
プレイヤーが初めて購入する前に何が起きているのかを調べる
“What happens before first spend” を選択して、プレイヤーが初めて購入する直前に何が起きているのかを調べることができます。Time series では、初めての購入が発生したイベントが一列に並べられます。したがって、初めての購入の前後に何が起きたのかも簡単に調査できます。
プレイヤーが離反する前に何が起きているのかを調べる
“What happens before churn”を選択して、プレイヤーがゲームをやめる前に何が起きているのかを調べることができます。以下の例では、プレイヤーの時系列を比較しやすいように、離反が発生したすべてのイベントを右に並べています。
イベントへのマウス ホバーで追加情報を表示
いずれのイベント タイプに対しても、イベントのシェイプの上にカーソルをかざすと、詳細を見ることができます。この例では、“Player 03” が 6 つの達成により $4.99 を支払ったことが確認できます。達成のシェイプに上にカーソルをかざすと、達成した各項目を見ることができます。
Events Viewer
カスタマイズした Play Game のイベントを基に ユーザー独自のレポートを作成できます。複数のイベントを選択して表示させたり、容易にアクセスするためにレポートをブックマークすることもできます。詳細を見る。プレイヤーのコンテストへの参加率、勝率、リーチ率を比較する方法の例を示しています。このレポートにより、コンテスト モードの均衡を改善する方策を見つけ出すことができます。そして、設定をブックマークできるので、改善状況も容易に追跡できます。
28 × 28 日リテンショングリッド
多数のユーザー グループをまたがる継続利用率を比較するため、28日区切りの継続利用グリッドが追加されました。Player Stats API によるプレイヤー エクスペリエンスの調整
統計やレポートにより、ユーザーが何をしているかということはわかりますが、これに対してゲームの中で対策が取れたら便利だと思いませんか?これこそが Player Stats API のすべてです。Player Stats API を使うと、ゲームのライフ サイクルに渡り、特定セグメントのプレイヤーに対してプレイヤー エクスペリエンスの調整ができるようになります。プレイヤー セグメントは、プレイヤーの進度、購入金額、エンゲージメントを基にしています。Player Stats API を利用してできることの例は、以下のとおりです。
- 購入はしないもののエンゲージメントの高いプレイヤーに、購入を促す代わりに新しいプレイヤーのリクルートを目的とした特別ボーナスを提示する。
- 購入金額の高いプレイヤーに、無料プレゼントや無償アップグレードを提供する。
- ゲームにハマりきっていないユーザーに、さらなるエンゲージメントへと駆り立てる、グループでの攻撃や同盟などコミュニティ機能の利用を促す動画を見せる。
- しばらくの間ゲームから遠ざかっていたプレイヤーに「お帰り」メッセージを表示して、そのプライヤーの素晴らしい業績を称え、再プレイを促すようにデザインされたバッジを授与する。
C++/iOS SDK と Unity プラグインのアップデート
Play ゲーム サービスの iOS サポートは著しく改善されました。今回のアップデートには CocoaPods サポートの改善が含まれており、Xcode での Play ゲーム サービスの構成がより簡単になります。また、Unity プラグインを使用した iOS 用のビルドも簡単になります。C++/iOS SDKs の最新のビルドは新たな Google Sign-In framework で構築されており、Gmail や YouTube など複数の Google アプリ経由の認証サポートが追加されます。さらに重要なことに、プレイヤーが適用可能な Google アプリをインストールしていない場合、Sign-In framework により認証のためのウェブ表示がアプリ内で開きます。別のブラウザ インスタンスへ切り替えるのではなく、アプリ内でウェブ表示を開くことにより、ユーザー エクスペリエンスを向上でき、デベロッパーからのリクエストが多い課題に対応することができます。最新の Google Sign-in library on iOS についての詳細は、こちらの動画をご覧ください。詳細を見る。
Quests の改善
Quests (冒険の旅) は新しい目標に対しプレイヤーをエンゲージさせるための優れた手段であり、今回のアップデートでは repeating Quests の導入により、Quests の管理がより簡単になりました。Repeating Quest ボックスにチェックを入れることにより、週間または月間の Quests を作成することができます。これにより、定期的に発生する課題に対してユーザーをエンゲージさせることがより簡単になります。Repeating Quests は、2 ~ 3 週間の内にローンチされます。Quests がすでに統合されている場合、以下の 2 つのステップにより Repeating Quests への変換が簡単に実施できます。
1. デベロッパー コンソールの Quests セクションへ移動し、既存の Quest を開きます。ページ最上部の Copy Quest ボタンをクリックします。
2. Quest フォームの Schedule セクションまでスクロール ダウンし、“Repeating quest” ボックスにチェックを入れ、“Repeats” の下で月間 (monthly) か週間 (weekly) を選択して、“Ends:” フィールドは “Never” のままにしておきます。保存をクリックすれば、設定は終了です!この後、停止を選択しない限り Quest が週間または月間で稼働します。
Google Play ゲーム サービス (Google Play game services: GPGS) docs と SDK のダウンロード
- GPGS 概要: https://developers.google.com/games/services/
- GPGS ガイドによる利用案内: https://developers.google.com/games/services/console/enabling
- ダウンロード
Posted by Yuichi Araki - Developer Relations Team