Google Play サービス 7.5 のご紹介
2015年7月16日木曜日
[この記事は Ian Lake、デベロッパー アドボケートによる A Closer Look at Google Play services 7.5 の記事 "Making a performant watch face" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]
Google は 5 月の Google I/O で、さまざまな Android エコシステムを通じて端末に新しい機能を追加し、端末を最適化する Google Play サービス 7.5 のリリースを発表しました。Google Play サービスでは、Google がユーザーのために提供する最新の機能を使ってビルドが可能なことと、v 7.5 が Android 2.3 以降の端末で正しく動作することを確認しています。
Smart Lock for Passwords、インスタンス ID、Google Cloud Messaging や Google Cast 向けの新しい API、Android Wear 端末で動作する Google Maps API など数々の新しい機能が含まれます。
Smart Lock for Passwords の詳細については、デベロッパー サイトをご覧ください。
SMS や電子メールで招待を送る機能を供え、ユーザー ベースを増大し、紹介したい人たちに適切にアプリを紹介する統一的な方法をユーザーに提供し、招待がどの程度有効だったかを確認できる優れたメカニズムを活用できます。
App Invites の目的は、ユーザーの獲得や登録プロセスに多くの労力をかける必要をなくすことで、開発者の皆さんがアプリの機能や使い心地などに集中して取り組めるようにすることです。App Invites の詳細については、デベロッパー サイトをご覧ください。
Remote Display のさらに詳細については、Google Cast Developers Site をご覧ください。
完全にインタラクティブなマップやライトモードのマップを Android Wear 端末で直接表示できます。インタラクティブ マップではスクロールやズームができ、ユーザーの現在地とその他の情報が表示されます。サポートされる機能の完全なリストをデベロッパー ドキュメントでご確認いただき、さらに詳細については Geo Developers blog をご覧ください。
今回のリリースで、RecordingApi を使って移動した推定距離や燃焼カロリーのデータを集めて、HistoryApi を使ってご自分のアプリや別の Google Fit 対応アプリで表示できるようになります。
アクティブに動き回ればさまざまな形態への対応が必要になります。ある種の運動は歩数や距離で簡単に計測できますが、筋力トレーニングはその種類、反発力、繰り返した数などで計測されます。今回、数多くの workout exercises を新しくサポートしたことで、このようなデータを Google Fit に保存できるようになり、運動を包括的に確認できるようになりました。
Google Play サービスや利用可能な API の詳細については、Google APIs for Android サイトをご覧ください。
Posted by Yuichi Araki - Developer Relations Team
Google は 5 月の Google I/O で、さまざまな Android エコシステムを通じて端末に新しい機能を追加し、端末を最適化する Google Play サービス 7.5 のリリースを発表しました。Google Play サービスでは、Google がユーザーのために提供する最新の機能を使ってビルドが可能なことと、v 7.5 が Android 2.3 以降の端末で正しく動作することを確認しています。
Smart Lock for Passwords、インスタンス ID、Google Cloud Messaging や Google Cast 向けの新しい API、Android Wear 端末で動作する Google Maps API など数々の新しい機能が含まれます。
Smart Lock for Passwords
特にモバイル端末において、パスワードの入力はわずらわしく感じます。多くの場合、ユーザーはウェブや別の端末で過去既にログインしています。ログイン プロセスに、この情報は保存されるべきではないかと Google は考えました。Chrome のパスワード マネージャー上に構成される Smart Lock for Passwords は、新しく CredentialsApi API や Android の UI を追加し、ログイン プロセスの一部として、保存されたクレデンシャルの取得、別の Android 端末や Chrome ブラウザでの後の使用に備えた新しいクレデンシャルの保存を行います。パスワード ベースでも Identity Provider(Google Sign-In のような IDP のこと)でも、クレデンシャルの保存がサポートされます。ユーザーが複数の端末を使い分けたり、新しい端末を使ったりしてもログイン状態を保ちます。これにより、何度もログインしなおしてイライラしたり、複数アカウントを持つことになったりする事態を回避することができます。インスタンス ID、アイデンティティと認証
インスタンス ID(IID)では、アプリのインスタンスごとに一意の識別子を取得できます。アプリでユーザーの登録やアカウントを求めていない場合でも、認証と承認メカニズムが提供されます。たとえば、インスタンス ID トークンを付けることで、リクエストを送信しているアプリ インスタンスを一意に特定できます。有効なインスタンス ID トークンが付けられるよう、エッジケースの処理も簡単に行えるようにしています。Google Cloud Messaging
Google Cloud Messaging(GCM)では、ユーザーに情報を送信する際や、端末からご利用のサーバーにアップストリーム メッセージを送信する際にバッテリー効率の優れたメカニズムを提供します。Google Cloud Messaging とインスタンス ID
以前は GCM では固有の登録 ID を使って各端末を参照していました。この方法はそのまま使用できますが、新たに GCM 用のインスタンス ID トークンも活用できるようになります。エラー ケースの処理にかかわるインスタンス ID の利点を最大に生かすことができます。インスタンス ID トークンはユーザー通知と完全に互換しているため、ユーザーの複数の端末に通知を送信できます。トピック ベースのサブスクリプション
GCM でインスタンス ID を用いる際、別の新しい機能も使用できます。トピック ベースのサブスクリプションです。この機能を使うと、適切な対象に簡単にメッセージを発行できるようになります。すべてのサブスクリプション インスタンスに対する送信は GCM で処理されます。アプリで複数のトピックをサブスクライブできるようになり、ご自分のアプリのメッセージで必要な最適な処理を一連のトピックから作成できるようになります。GCM でメッセージを受信
当然、受信メッセージのサブスクライブで終わりではありません。GCM メッセージの受信が GcmReceiver と GcmListenerService のサブクラスを使ってできるようになります。この 2 つのクラスによって、端末のスリープが何度も解除されるような場面でもアプリでメッセージが確実に処理できるようになります。GCM Network Manager
アプリでは、新しい情報が発生するとたびたびそのデータをサーバーに同期する必要が生じます。GCM ではこのモデルを “send to sync” と呼んでいます。GCM Network Manager API を用いることで、この処理がとてもシンプルになります。ネットワーク接続の待機、端末の確認、接続の再試行、切断、など多くの共通の実行パターンが API で処理されます。GcmNetworkManager によって、バックグラウンド タスクが適切なタイミングでスケジュールされ複数タスクがバッチ処理されることで、Android 5.0+ 端末で最もパフォーマンスに優れたJobScheduler API を使っているときであっても効率性が高まりバッテリーが節約できます。この API は 1 度きりのタスクと定期的なタスクどちらもサポートしており、数多くの異なる運用タイプで用いることができる柔軟なフレームワークとして活用できます。App Invites ベータ版
App Invites は現在ベータ版ですが、ユーザーがコンタクトにアプリのインストールをお勧めできる標準 UI を Android と iOS どちらにも提供できる新しい機能です。オプションで選択したコンタクトにディープリンクを送ることもできます。ユーザーの端末と Google のコンタクトをソースとして用いて、アプリのユーザー増加につながる照会に対応します。SMS や電子メールで招待を送る機能を供え、ユーザー ベースを増大し、紹介したい人たちに適切にアプリを紹介する統一的な方法をユーザーに提供し、招待がどの程度有効だったかを確認できる優れたメカニズムを活用できます。
App Invites の目的は、ユーザーの獲得や登録プロセスに多くの労力をかける必要をなくすことで、開発者の皆さんがアプリの機能や使い心地などに集中して取り組めるようにすることです。App Invites の詳細については、デベロッパー サイトをご覧ください。
Google Cast
Google Cast は、ご利用のモバイル端末やノートパソコンから TV やスピーカーにコンテンツを簡単にキャストできるテクノロジーです。あらゆる Android、iOS、Chrome アプリでリモート ディスプレイを使用する新しい機能や、より優れたメディア サポート、ゲーム サポートによって、Google Cast のメリットを存分に発揮できる環境が整っています。Remote Display API
モバイル開発者が画面密度の濃いアプリやゲームを作成し、Android や iOS 向けの Google Cast Remote Display API を使って Google Cast レシーバーに簡単に送ることができるようにしています。新しい Remote Display API を使うと、モバイル端末と Google Cast 端末で同一コンテンツをミラーリングすることなく、調整され統合されたセカンド スクリーンをビルドできるようになります。Remote Display のさらに詳細については、Google Cast Developers Site をご覧ください。
Autoplay and Queuing API
Chromecast でのメディア項目 1 つの再生はRemoteMediaPlayer(またはCastCompanionLibrary のVideoCastController)でこれまで問題なく処理されていました。このリリースでは RemoteMediaPlayer によってフル メディア キューが追加され、自動再生がサポートされるため、シームレスなメディア再生が実現します。これで接続されたすべての端末で、キューに並んでいるメディア アイテムの同期されたキューを容易に保つことができるようになり、Google Cast メディアを協力して作成する新しい可能性が開かれます。Google Cast 向け Game Manager API
Google Cast でゲームすれば、モバイル端末を自分のゲーム コントローラとして使い、TV でアクションを表示することですばらしいマルチプレイヤー体験を楽しむことができます。接続されたすべてのクライアントやキャスト レシーバーにメッセージや状態の変化を簡単に送信できるようにするため、Google Play services 7.5 では Google Cast 向けに GameManagerClient や Game Manager API が導入されました。これらは Android、iOS、Chrome、レシーバーで使用できます。Android Wear
時計は時間を確認できるすばらしい端末です。ただ、時間の確認に加えて場所を簡単に確認できたとしたらどうでしょうか。今回の新しいリリースで、おなじみの Maps API を Android Wear 端末で使用できるようになりました。完全にインタラクティブなマップやライトモードのマップを Android Wear 端末で直接表示できます。インタラクティブ マップではスクロールやズームができ、ユーザーの現在地とその他の情報が表示されます。サポートされる機能の完全なリストをデベロッパー ドキュメントでご確認いただき、さらに詳細については Geo Developers blog をご覧ください。
Google Fit
Google Fit はフィットネス アプリを作成できるオープン プラットフォームです。現在位置や移動するスピードなどのセンサーデータを取得したり、アクティビティ データを集めて保存したり、データを自動的に集積してユーザーのフィットネス データを 1 つのビューに表示したりできます。今回のリリースで、RecordingApi を使って移動した推定距離や燃焼カロリーのデータを集めて、HistoryApi を使ってご自分のアプリや別の Google Fit 対応アプリで表示できるようになります。
アクティブに動き回ればさまざまな形態への対応が必要になります。ある種の運動は歩数や距離で簡単に計測できますが、筋力トレーニングはその種類、反発力、繰り返した数などで計測されます。今回、数多くの workout exercises を新しくサポートしたことで、このようなデータを Google Fit に保存できるようになり、運動を包括的に確認できるようになりました。
SDK をご利用ください
Google Play サービス 7.5 をご利用いただけます。アップデートされた SDK を今すぐお試しください。Google Play サービスや利用可能な API の詳細については、Google APIs for Android サイトをご覧ください。
Posted by Yuichi Araki - Developer Relations Team