[この記事は Eunice Kim, Product Manager, Google Play による Android Developers Blog の記事 "Creating Better User Experiences on Google Play" を元に、松内が翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]

Google Play は開発者の方向けに、人々の心をつかむアプリを開発してビジネスを成長させるためのプラットフォームを提供しています。開発者の皆さんが世界中のユーザーとつながるお手伝いをするには、ストア上でよりアプリを見つけてもらいやすくする必要があります。そこで本日、皆さんにより良い体験を提供するための新しい施策をいくつかご紹介します。

業界標準に基づいたグローバルなコンテンツレーティング制度

本日より、Google Play のアプリやゲームを年齢別にレーティングする新しい制度を導入します。お子さん、ティーンエージャー、大人のそれぞれにどのようなコンテンツが適しているのかは、お住まいの国によって考え方が異なります。この新しい制度により、開発者の皆さんはアプリを正しいオーディエンスのためにより的確に分類することができます。業界のベストプラクティスに従い、より文化的にふさわしいコンテンツレーティングを提供できるため、ユーザーの方それぞれに合ったコンテンツを見つけてもらいやすくなります。

これから開発者の皆さんは、いくつかのアンケート項目に回答することで、アプリやゲームに対して客観的なコンテンツレーティングを得ることができます。この新たなレーティング制度は、International Age Rating Coalition (IARC) と参加団体※1による公式レーティングに基づいています。特定のレーティング機関によってカバーされていない国や地域については、一般的な年齢別のレーティングが適用されます。このプロセスは迅速で自動的であり、無料で開発者に提供されます。今後数週間かけて、世界中のユーザーの方がこの新しいシステムに基づいたアプリやゲームを楽しんでいただけるようになります。

※1 Entertainment Software Rating Board (ESRB), Pan-European Game Information (PEGI), Australian Classification Board, Unterhaltungssoftware Selbstkontrolle (USK) and Classificação Indicativa (ClassInd) など


Google Play で今後もアプリの配信を継続するためには、デベロッパー コンソールにログインし、アンケートへの回答を完了させる必要があります。入力を済ませていないアプリは「レーティングなし」と表示され、特定の地域やユーザーに対してブロックされる可能性があります。今年の 5 月からは、新規、既存を問わず、すべてのアプリは公開前にこのプロセスを完了させる必要があります。

ユーザーを守るためのアプリ審査

数ヶ月前、Google Play ではコミュニティの保護とアプリカタログの改善のために、アプリの事前審査を開始しました。この新しいプロセスは、デベロッパー プログラム ポリシーに違反しているアプリを早期に特定する専門家のチームによって運営されています。Google Play では、迅速なイノベーションとイテレーションの文化を大切にしています。これからも開発者の方が、申請から数時間以内(数日や数週間ではなく)に製品を市場に送り出すことができるようサポートしていきます。実際のところ、このシステムの運用開始後も特に変化に気づかなかった開発者の方も多いことでしょう。

この仕組みにさらに透明性を持たせるため、公開ステータスを確認できるページに改善を施しました。開発者の方は今後、アプリが却下あるいは停止された理由の詳細を知ることができ、小さなポリシー違反であれば簡単に修正し再度申請することができます。

過去1年間で開発者の方は Google Play で合計 70 億ドル以上の収益を上げました。これからもエコシステムが成長し、革新を起こしていくことを楽しみにしています。今後も、開発者コミュニティがビジネスを成長させるために必要なツールやサービスを作り続けていきます。

Posted by Ryosuke Matsuuchi - Developer Relations Team