Google+ API を使い始めよう
2011年9月29日木曜日
Google+ プロジェクトは、 現実世界でのコミュニケーションの細やかさと豊かさをソフトウェアで再現しようとするものです。そして、Google+ プラットフォームは、このニュアンスと豊かさをウェブ全体にもたらします。このプロジェクトでは、まず Google 自身のプロダクトから開始し、サイトオーナーやコンテンツパブリッシャー向けに +1 ボタンを追加し、パートナーが作ったゲームを導入しました。ただし、これは始まりに過ぎません。アプリケーション開発者の皆さんが、リッチな共有、アイデンティティ、会話などをアプリの中に取り込めるようにしたいと考えています。そして、先日 Google+ API をローンチし、Google+ は次のステップへ踏み出しました。
情報をパブリックに
Google+ では、ユーザーが自分の情報(家族との会話からパブリックなショーケースや議論まで)を完全にコントロールできるようになります。今回の最初の API リリースではパブリックな情報のみを対象とし、Google + 上でパブリックに共有された情報のみを見ることができます。たとえば、people.get メソッドを使って以下のような HTTP リクエストを送信すると、私のプロフィールを見ることができます。
GET https://www.googleapis.com/plus/v1/people/108189587050871927619?key=yourAPIKey
上記の場合は以下の JSON データを返します。
{
"kind": "plus#person",
"id": "108189587050871927619",
"displayName": "Chris Chabot",
"image": {
"url": "https://lh5.googleusercontent.com/-cQNLOQzkGpE/AAAAAAAAAAI/AAAAAAAAEjo/M9_pXL-ra4Q/photo.jpg"
},
"organizations": [
{
"name": "Google+ Developer Relations",
"title": "Developer Advocate & Manager",
"type": "work"
}
]
}
同様に, 最近のパブリックな記事は activities.list メソッドを使用して取得することができます。
GET https://www.googleapis.com/plus/v1/people/108189587050871927619/activities/public?key=yourAPIKey
なお、パブリックなデータのみを対象としているため、リクエストを送信する前にアプリケーションの登録が必要です。もし、どの Google+ ユーザーがアプリケーションを実行しているかが不明な場合(たとえば、ユーザーが初めてインストールする場合)、 新しい plus.me OAuth2 スコープ経由でユーザーの確認を行うことができます。

アプリケーションがこのスコープをリクエストすると、長い認証用の文字列ではなく、特別な「me」という文字列を使用することができます。
GET https://www.googleapis.com/plus/v1/people/me
ベストプラクティスとライブラリ
Google+ API では、あらゆるところで既存の標準とベストプラクティスを使用しています。
- API メソッドは RESTful HTTP リクエストを送信し、JSON でレスポンスが戻ってきます。
- payload フォーマットは 標準のシンタックスを使用しています(たとえば、人の情報は PoCo ベース、活動の情報は ActivityStrea.ms ベース )。
- ユーザーデータにセキュリティ上安全にアクセスする場合は OAuth2 を使用しています。
さらに、最近は、HTTP リクエストをそのままでは使わないことから、よく利用される言語(Java, GWT, Python, Ruby, PHP, Objective-C, と.NET.)用のライブラリも公開しました。これらのライブラリはすべてオープンソースです。皆さまのフィードバックとご協力をお待ちしております。
developers.google.com
今回発表したパブリックデータにアクセスする新しい API も含めて、Google+ プラットフォームに関する情報は、developers.google.com/+ と新しい Google Developers site をご覧ください。本サイトでは、 ドキュメント、利用規約とポリシー、開発者同士のディスカッション、Google+ プラットフォーム上の開発を容易にし、楽しくするためのツールなどを提供しています。または、最新のニュースやリリース情報も本サイトで発表する予定です。
ポリシーには、Google の製品でも考慮しているシンプルなガイドラインが含まれています。「ユーザーをまず考える、透明性がある、ユーザーのデータを尊重する(put the user first, be transparent, and respect user data)」。Google+ 上で開発されるすべてのアプリケーションでも、ぜひ守って頂きたいと思います。開発者の皆さんと共にユーザーに喜んでもらえるアプリケーションを作りたい、そんな思いがこのポリシーに込められています。
そして。。。
開発者の皆さん、お待たせしました。Google+ API を使って、ぜひアプリケーションをお作りください。フィードバック やアイデアもお待ちしております。いよいよこれからです。皆さんのインプットにより、 Google+ はさらに成長し、前進するでしょう。
このトピックについては Google+ でフォローしてください。