Posted by 山崎富美 / Developer Relations Team
[本記事は、The official Google Code Blog にて、Google I/O チーム の Monica Tran が投稿した And the glory goes to...Last Call for Google I/O winners を元に、翻訳/再構成しました。-山崎]
皆様ご存知の通り、今年の Google I/O のチケットは発売後一時間もしないうちに完売してしまいました。そこで、その後米国限定ではありましたが、Google I/O コンテストを開催し、10 分野の受賞者の皆様にそれぞれチケットをお送りしました。第 1 ラウンドの答えや第 2 ラウンドへのアドバイスなどを見たい方は、
コンテストサイトをご覧下さい。本記事では、Google Developer Relations グループのメンバーからのコメントと、いくつかの作品のスクリーンショットをご紹介します。
Android
Android 部門の判定は簡単でした。最初から「すばらしい!」とレビュアーが評価したものがぴったり 10 作品だったからです。上の図は、Charles Vaughn の「はね上がる時計」の「パーティモード」のスクリーンショットです。詳しくは、Android Developers Blog をご覧ください。
- Tim Bray, Android Developer Advocate
Chrome
(それぞれの doodle をクリックすると、サイトに行きます)
たいへん素晴らしい doodle の中から、たった 10 名の勝者を選ぶのは難しかったです。特にいくつかの楽しい doodle は、インタラクティブで、ある種のゲームのようでした(Pong のようだったり、Chrome のロゴを使った Simon のようだったり)。開発者がどのように最新のHTML、CSS、JS技術を利用したかをウェブページのソースコードで見ることができたのもとてもよかったです。
- Jeffrey Chang, Chrome Product Manager
Games
(スクリーンショットをクリックするとゲームが始まります)
コナミコマンドを知っていて、スーパーマリオブラザーズ 3 でクリボーの靴 が ワールド 5 の 1 つのステージでだけ見つかることを思い出し、そして、その後たった 24 時間でゲームを書くことができた皆さん、おめでとうございます。子供の頃にテレビゲームをすることは、お母さん達が言うほど頭を弱くさせるものではないことが明らかになりましたね。
提出された作品はほぼすべて楽しく、技術的にも印象深いものでした。 テレビゲーム業界のベテランが判定を行ったので、単に派手なグラフィックスだけで決めるのではなく、楽しいゲームプレーと技術的な才能のバランスを考慮しました。いくつかのゲームにはかなりハマりました!
- Ian Lewis, Games Developer Advocate
YouTube
いくつかの作品は、新しい iframe Player API の性能が確認される、すばらしいものでした。受賞作品は、複数のブラウザの互換性、スタイリッシュなユーザインタフェース、ウェブ上でどこでも任意のシーケンスに対するプレイヤーを再利用する機能を提供するものです。
- Jeffrey Posnick, YouTube Developer Advocate
Apps
Google Apps チャレンジは、Google Apps Script に関する物です。Google Apps Script とは、Google の製品横断でタスクを自動化し、サードパーティの API と連携するための JavaScript クラウドスクリプティング言語です。第 1 ラウンドでは、株価の中央価を見つけるという課題を出しました。第 2 ラウンドは、かなりオープンなチャレンジで、受賞作品は、Google Maps で交通事故を予測するもの、Google カレンダー と LinkedIn を使って毎日の会議の議題を作るもの、友人と家族に電子メールで Flickr の写真を共有するというものでした。
- Ryan Boyd, Google Apps Developer Advocate
Accessibility
上位 10 作品がどれほど短時間で YouTube のキャプションを評価するアプリを開発されているかを見るのが楽しかったです(
少なくとも 1 人のツイッターユーザは徹夜だったようです)。上位作品は、アクセシビリティやすばらしい UI が印象的でした。すべての作品が、Android の
Accessibility API によって、
トークバックスピーチに対応しています。ほとんどの受賞者はすでに作品を公表し、オープンソース化しています。これらのアプリからインスピレーションが得られたら、是非
ソースコードを見て、貢献してみてください。
- Naomi Black, Accessibility Technical Program Manager
Commerce
「賢人は皆同じように考えるものだ」と言うことわざがあります。Google Commerce の参加開発者の皆さんはよく似たマッシュアップを作っていました。Google Product 検索と Google Checkout によるシンプルなお店は、小さなお店にとって強力なツールとなりえます。開発者が Google が提供するコマース製品について楽しく学んでいただけたと考えています。
- Ossama Alami, Commerce/Geo Developer Relations
Geo
サンフランシスコ周辺で面白い散歩コースを発見するモバイルウェブアプリケーションを作成してほしいという課題を出しました。非常に短時間で開発されたにも関わらず、印象的な作品がありました。
- Ossama Alami, Commerce/Geo Developer Relations
Google Web Toolkit (GWT)
I/O までのカウントダウンというお題に対する皆さんの創造力とパフォーマンスに感動しました。すべての作品は、GWT と HTML5/CSS3 で何ができるかを示すすばらしい例でした。オリジナリティ、ビジュアルの良さ、JavaScriptのサイズに基づいて、僅差での難しい判定を行いました。
- Chris Ramsdale, GWT/Developer Tools Program Engineer
App Engine
第 1 ラウンドでは単純なフィボナッチのウェブアプリを提出してもらいました。ここでの鍵は、正しくない入力をきちんと取り扱っていることを示すことでした。第 2 ラウンドでは、複数の App Engine API を用いた面白いアプリを課題としたのですが、提出されたアプリには驚きました。
書籍を推薦するものや、
PubMed で著者のインパクトを視覚化するものまで (私のお気に入りです。家内が医学の研究者なんです)、便利で、十分に設計されており、かなり緻密にできているアプリをたくさん提出して頂きました。
- Patrick Chanezon, App Engine Developer Relations
すべての課題の受賞者の皆さん、おめでとうございます。ハードルはかなり高かったので、たとえ今回を受賞できなかったとしても、アプリケーションを作る課程で何かを学んでいただけたと思っています。今後の挑戦のために、さらに皆さんのスキルを磨いて頂ければと思います。