[この記事は、2010年11月に Google Geo Developers Blog に投稿された Maps Data API deprecation announcement (Maps API Product Manager の Thor Mitchell が執筆)を元に作成したものです]

Maps Data API は deprecated(非推奨)となり、2011 年 1 月 31 日以降利用ができなくなりました。データの保護方法や代替ソリューションなどの情報は以下をご覧ください。

Maps Data API は Google Code Labs で昨年ローンチされ、地理空間データをホストするためのスケーラブルな分散プラットフォームを開発者の皆様に提供してきました。それ以来、開発者の方から数多くの貴重なフィードバックをいただきました。たとえば、Maps API アプリケーションの中でホストされたデータを可視化すること、クラウド上に空間データベースを簡単に移行すること、よく知られたデータモデルとクエリの構文などの要望です。

昨年、Fusion Tables に格納されているデータをレンダリングする機能を Google Maps API v3 でローンチしました。Fusion Tables は、大規模な構造化データセットをクラウドに格納することを目的とした Google Research のプロジェクトであり、SQL ベースの API を提供し、空間クエリにも対応しました。開発者向けイベントでもオンラインでも、圧倒的な支持を得ています。Fusion Tables を利用してデータを格納し、視覚化している魅力的な Maps アプリケーションが大幅に増加している様子も見てきました。

こうした開発者の熱意と、Fusion Tables が Maps Data API に対して開発者が求めた機能の多くを実現しているという事実を受け、今後の地理空間データに対するクラウドストレージソリューションとして Fusion Tables を推奨し、Maps Data API を非推奨にすることにしました。

Maps Data API は、2011 年 1 月 31 日までアクセスすることができ、この日以降は Maps Data API を利用して作られた地図は、Google My Maps でアクセスすることができるようになりました。また、Maps Data API のデータ解放ツールを提供しています。このツールは、データを所有するユーザーが、Maps Data API から地図を KML 形式でダウンロードする機能や Fusion Tables に転送する機能を提供しています。データ転送と KML へのダウンロードによって、大半のデータを保持することができます。ただし、めったに使用されることのない機能(特定のカスタムプロパティなど)の中にはKML ファイルのダウンロードができないものもあります。詳細については、ツールの FAQ を参照してください。

Maps Data API の非推奨化について、質問または気になることがありましたら、Maps Data API フォーラムをご参照ください。既に Maps Data API を使っておられ、今回の発表に大変がっかりされている方もいらっしゃると思いますが、ぜひ Fusion Tables をお試しください。簡単に使え、優れた検索や視覚化の機能をもつ Fusion Tables の可能性に、きっと感動を覚えていただけると思います。