この記事は Google マップ、Google Maps Platform プロダクト マネージャー Alicia Sullivan による Google Cloud Blog の記事 " New Cloud-based maps styling features provide more options, control, and flexibility to enhance your user experience" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
今年の Google I/O にて、Google は Maps JavaScript API 向けクラウドベースのマップスタイル設定の一般提供を発表しました。この度 Google は、クラウドベースのマップスタイル設定の新機能を発表いたします。この新機能は選択肢の幅を広げ、制御性を高め、ユーザーに優れたエクスペリエンスを提供します。その新機能とは、ランドマークとビルディング フットプリント(建物の外形情報)の 2 つです。ウェブ版とアプリ版の一般向け Google マップをご利用の方はこれらの機能をすでにご存知かもしれません。また、業界別に最適化された地図スタイルの新バージョンもリリースします。新しいバージョンではより細やかな設定が設定できるようになると同時に柔軟性が向上し、優れたエクスペリエンスを実現します。それでは詳細を見てみましょう。
ウェブ版とアプリ版の一般向け Google マップをご利用の方は、主要なスポットが強調表示されていることにお気づきかもしれません。このランドマークは、ユーザーが自身の現在地を確認し、探索中または訪問中の都市でどのように移動すればよいかを決定するための目印として役立ちます。
このたび、クラウドベースのマップスタイル設定を使用して地図を作成することで、一般向け Google マップと同じエクスペリエンスをユーザーに提供できるようになりました。この機能は、ニューヨーク、ドバイ、パリ、ムンバイ、シンガポールなど、世界中の 100 の都市で利用可能です。地図にランドマークを表示するには、Cloud Console にログインし、スタイル エディタで [Points of interest] の機能タイプに移動して、[Marker Style] で [Illustrated] を選択します。
ビルディングフットプリント面の塗りつぶしと線幅も、それぞれ多様なカラーテーマで設定できます。ビルディング フットプリントを有効にするには、スタイル エディタで [Buildings] に移動し、[Building Style] で [Footprints] を選択します。
Google は今年の 1 月、旅行、不動産、小売、ロジスティクス業界向けに最適化された地図のスタイルの提供を開始しました。これによりお客様は、クラウドベースのマップスタイル設定を通じて、事前設定されたスタイル付き地図が利用できるようになりました。ランドマークは業界別に最適化されたすべてのスタイル付き地図で使用でき、ビルディング フットプリントは旅行業界向けのスタイル付き地図のみで使用できます。業界別に最適化されたスタイル付き地図をすでに利用している場合、それらの新機能は地図に自動で適用されるため、追加操作は不要です。この変更を無効にしたい場合は、スタイル エディタで機能をオフにします。
また、業界別に最適化された地図のスタイルに限定されますが、詳細なストリート マップが利用可能になります。この機能は、2020 年 8 月に Google I/O で発表したウェブ版とアプリ版の一般向け Google マップの新しい機能ですでにご覧になっているかもしれません。詳細なストリート マップは、現在サンフランシスコ、ニューヨーク、ロンドン、東京で使用できますが、2021 年の終わりまでに新たに 50 都市をサポートをする予定です。
詳細なストリート マップは、業界別に最適化された地図の全スタイルでデフォルトで有効になります。この表示設定は、新たに作成された設定メニューから必要に応じて変更できます。将来的に、すべてのクラウドベースのマップスタイル設定に、詳細なストリート マップ機能を完全導入できるようこの取り組みを続けています。
ランドマークとビルディング フットプリントおよび業界別に最適化された地図のスタイルの新バージョンは、Google Cloud Console 内のクラウドベースのマップスタイル設定からご利用いただけます。利用料金は Google Maps Platform の料金に含まれています。ランドマーク、ビルディング フットプリント、業界別に最適化された地図スタイルの使用方法については、開発者ドキュメントをご参照ください。また、クラウドベースのマップスタイル設定を開始するには、JavaScript のドキュメントをご覧ください。
Google Maps Platform に関する詳しい情報はこちらをご覧ください。ご質問やフィードバックはページ右上の「お問い合わせ」より承っております。
Chrome のサイト分離により、悪意のあるウェブサイトが他のウェブサイトからデータを盗みにくくなる、重要なセキュリティ保護機能です。サイト分離は、Windows、Mac、Linux、Chrome OS ですべてのウェブサイトを他のサイトから保護し、ウェブサイトよりも権限が高い拡張機能とプロセスが共有されないことも保証します。Chrome 92 では、この機能をさらに拡張し、拡張機能が相互にプロセスを共有できないようにする予定です。これにより、既存の拡張機能の動作を一切妨げることなく、悪意のある拡張機能に対する保護が強化されます。
一方で、現在の Android のサイト分離は、パフォーマンスのオーバーヘッドを低く保つため、高価値サイトのみを保護しています。今回は、サイト分離の 2 つの改善についてお知らせします。これにより、Android ユーザーのサイト保護の対象となるサイトが増加します。Chrome 92 以降、ユーザーがサードパーティ プロバイダ経由でログインするサイトや、Cross-Origin-Opener-Policy ヘッダーが設定されているサイトに、サイト分離が適用されます。
Android のサイト分離の継続的な目標は、リソースの制約があるデバイスで、ユーザー エクスペリエンスを低下することなくセキュリティ層を追加することです。ほとんどの Android デバイスにとって、 すべての サイトでサイト分離をすると、コストがかかりすぎる点は変わりません。そのため、保護を追加することで最もメリットを得られるサイトを優先するように経験則を改善することを戦略としています。現在のところ、Chrome はユーザーがパスワードを入力してログインするサイトを分離しています。しかし、多くのサイトが、サードパーティのサイト(たとえば、「Google でログイン」を提供するサイト)を使って、パスワードを入力しなくても認証できるようになっています。ほとんどの場合、これは業界標準の OAuth プロトコルで実現されています。Chrome 92 以降のサイト分離は、一般的な OAuth のインタラクションを認識し、OAuth ベースのログインを利用するサイトを保護します。そのため、ユーザーがどのように認証をしても、データは安全です。
さらに Chrome は、新しい Cross-Origin-Opener-Policy(COOP)レスポンス ヘッダーに基づいてサイト分離をトリガーするようになります。このヘッダーは Chrome 83 以降でサポートされ、セキュリティを考慮したウェブサイトの運営者が、特定の HTML ドキュメントで新しいブラウジング コンテキスト グループをリクエストできるようにします。これにより、信頼できないオリジンからドキュメントが切り離されるので、攻撃者はサイトのトップレベル ウィンドウを参照したり操作したりできなくなります。このヘッダーは、SharedArrayBuffer などの充実した API を使う際に必要なヘッダーの 1 つでもあります。Chrome 92 以降のサイト分離では、ドキュメントの COOP ヘッダーがデフォルト以外の値だった場合、ドキュメントのサイトに機密データが含まれる可能性があるものとして扱い、サイト分離を開始します。そのため、Android でサイト分離によって確実にサイトを保護したいサイト運営者は、サイトで COOP ヘッダーを指定することでそれを実現できます。
これまでと同様、Chrome は新しく分離されたサイトをデバイスのローカルに保存します。ユーザーが閲覧履歴などのサイトデータを削除すると、そのリストもクリアされます。また、Chrome は、COOP によって分離されるサイトに一定の制限を課し、リストを最近使われたサイトのみに集中させ、リストが大きくなりすぎるのを防ぎ、悪用されないように保護しています(COOP サイトがリストに追加される前にそのサイトでのユーザー インタラクションを必須とするなど)。今後も、この新しいサイト分離モードには、最低 RAM しきい値(現在は 2 GB)を設けます。以上の点を踏まえたサイト分離の新たな改善では、Chrome の全般的なメモリ使用量やパフォーマンスに大きな影響を与えることなく、ユーザーの機密データを扱うたくさんのサイトに保護を追加できることがデータによりわかっています。
Android のサイト分離におけるこれらの改善に伴い、Android で Spectre に対応するための V8 ランタイム対策の無効化も行うことにしました。この対策は、サイト分離よりも効果が低く、パフォーマンスのコストがかかります。デスクトップ プラットフォームでは Chrome 70 以降でこの対策は無効化されており、今回の対応によって Android もそれと同等になります。Spectre からデータを保護したいサイトでは、COOP ヘッダーを設定することを検討してください。それによってサイト分離が行われます。
Android デバイスで完全な保護を実現したいユーザーは、chrome://flags/#enable-site-per-process から手動でサイト分離をオプトインすることもできます。これにより、すべてのウェブサイトが分離されるようになりますが、メモリの消費量は増加します。
この記事は Product Manager, Google Maps Platform の Yaron Fidler と Product Manager, Google Maps Transportation の Johann Lau による Google Maps Platform Blog の記事 "Elevate customer and driver experiences with improved accuracy, reliability, and travel modes" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
昨年、Google は新たにオンデマンド配車および配達ソリューションをリリースしました。このサービスは、企業のオペレーション改善を助けることに加え、予約から配車・配達までのカスタマージャーニーを、ドライバーとお客様双方にとって変革することを目的としています。オンデマンド配車と配達において、時間はきわめて重要です。ユーザーが配車の予約やフード デリバリーの注文をする際には、シームレスなエクスペリエンスとリアルタイムの情報更新が求められます。現在 Google は、位置情報、時刻、距離の精度、並びにバイクルートのデータ品質の改善に注力しています。
位置情報の精度はお客様の業務の基盤です。モバイル デバイスからの位置はさまざまな理由から途切れることがあり、ドライバーの位置情報が滞ったり、断続的になることがあります。
インド国内の e コマース プラットフォームである Dunzo は、注文追跡機能を Google Maps Platform のオンデマンド配車および配達ソリューションに統合することでサポートへの問い合わせを 90% 減らすことができました。導入が簡単なこのソリューションの効果はすぐに現れ、Dunzo のバイク配達パートナー各社は、随時更新される位置情報を同期して滞りと途切れの発生を抑え、良質なユーザー エクスペリエンスを提供できるようになりました。
Dunzo は地図表示の精度を上げてカスタマー エクスペリエンスを向上。
車両の位置情報の信頼性が高いと、配車時のマッチングの質も向上します。つまり、配車を決定するために最適な判断ができる可能性が高くなるということです。これにより、ユーザーの待ち時間を低減でき、ドライバーの満足度が高くなり、キャンセルが減りました。
多くの地域では、道路空間に余裕があるとは言い難く、自動車の保有には非常に高い費用がかかるため、バイクが主な移動手段となる場合もあります。バイク用のマップには、独自の経路案内、到着予定時刻、ナビゲーション機能が必要です。バイクの経路案内と到着予定時刻の推定精度の向上により、Gojek は、Wi-Fi がつながりにくい地域や、マップ上に存在しない道路がある地域でも、サービス全体の質を向上することができました。
ジャカルタにおけるバイクルート(左側)と自動車ルート(右側)の違い。 バイクは狭い道路を活用できるため、おすすめのバイクルートは 自動車ルートよりも短くなる。
最近では、バイクに特化してトレーニングされた新しい機械学習モデルの開発により、到着予定時刻の結果がさらに向上しました。こうしたモデルを使い、さまざまな地域やシナリオで生じる多様な混雑状況と交通の流れを処理しています。
到着予定時刻の精度は世界全体で、一般の運転者に対しては最大 8%、オンデマンド配車と配達の到着予定時刻の精度は最大 6% 改善しました。移動や注文の状況をリアルタイムに把握するのがユーザーにとって当たり前になったオンデマンド型経済においては、こうした改善がユーザー エクスペリエンスを大幅に向上します。
Google はこれからもお客様の要望とニーズに寄り添い、自動車とバイクの両面から、オンデマンド配車と配達サービスに革新をもたらしていきます。配車と配達の最適化において、一般ユーザー、ドライバー、フリート オペレーターすべてにとってシームレスなエクスペリエンスを構築することにより、お客様の成功に全力を尽くしています。
Google Cloud を代表するこのイベントは、今年は Google Cloud のようにオープンで柔軟性に富んだ内容となっており、最適な参加方法を自由にお選びいただけます。参加者一人ひとりがいっそう自分に合った体験ができるように、Next ’21 はカスタマイズ可能なデジタル アドベンチャーとして構成されています。
期間中は毎日、ライブ配信と基調講演をお届けして最新のリリースを紹介し、お客様とパートナーが Google Cloud や Google Workspace を使用して今日最大のビジネス課題に取り組む方法を共有いたします。参加者はこの 3 日間、ご自身の興味やスケジュールに合わせてオンラインでのインタラクティブな体験に参加したり、オンデマンドのセッションに参加したりすることができます。また、世界各国の視聴者向けのセッションやプログラムもご用意しています。
エキスパートによるリアルタイムの Q&A やブレイクアウト セッションから、Google の最新技術を活用した臨場感のあるデモや実際のアプリケーションまで、さまざまな企画を楽しめる Next ’21 を、情報を集めたり、刺激を受けたり、専門知識を広げたりするための場としてぜひご活用ください。今すぐ登録して、あなただけの Next ’21 を計画しましょう。
誰もが気軽にこのイベントを体験できるよう、今年の Google Cloud Next は無料とすることにいたしました。10 月 12 日の開催に向けて、イベントの最新情報、興味や関心に基づいた主要なセッション、Google Cloud コミュニティと交流できる特別な機会といった情報をこれから順次ご案内いたします。
ぜひ Google Cloud Next にご参加ください。
総じて、今回の変更により、Chrome のレンダラー プロセスとユーティリティ プロセスが使用する合計 CPU 時間を約 1.2% 削減できました。
お申込み受付中 : https://goo.gle/OCS_gcbg
名 称 Open Cloud Summit 日 程 9 月 14 日(火)~ 9 月 16 日(木)14:00 - 18:30 (Cloud Study Jam ハンズオン は 9 月 17 日(金) 14:00-17:00 に開催)対 象 開発エンジニア、インフラエンジニア、運用エンジニア参加費 無料(事前登録制)登 録 https://goo.gle/OCS_gcbg