スマートフォンの盗難は、単に端末を失うだけではありません。それは、個人データや金銭的な盗難に対して、持ち主を突如として無防備な状態に陥れる金融詐欺の一種でもあります。だからこそ Google は、盗難の試みの前、最中、そして後というあらゆる段階でユーザーを守る、多層的な防御策の提供に尽力しています。
今回、既存の保護機能を基盤とした強力な盗難防止機能のアップデートを発表します。これらは、お使いのデバイスを犯罪者にとって非常に困難な標的に変えることで、より大きな安心感をもたらすよう設計されています。
認証保護の強化
さらに広範な脅威からユーザーを守るため、セキュリティを拡張しました。これらのアップデートは、Android 16 以降を搭載した Android デバイスで利用可能です。
認証失敗時のユーザーによる制御の向上 : Android 15 では、認証の失敗が過度に繰り返されると自動で画面をロックする「認証失敗ロック (英語)」を導入しました。この機能に、設定画面から切り替え可能な専用のスイッチが加わり、デバイスのセキュリティをより細かく管理できるようになります。
「アイデンティティ チェック」の適用範囲拡大 : 2025 年には、Google は Android 15 以降を対象に、信頼できる場所以外で重要度の高い操作に臨む際、生体認証の使用を求める「アイデンティティ チェック」を有効にしました。その後、この保護機能を Android の生体認証プロンプトを利用する全機能やアプリにまで広げました。これにより、サードパーティ製の銀行アプリや Google パスワード マネージャーといった重要なツールが、自動的に「アイデンティティ チェック」による追加のセキュリティを享受できるようになります。
画面ロックの推測に対する保護強化 : 試行失敗後のロックアウト時間を延長することで、窃盗犯が PIN、パターン、パスワードを推測するのを大幅に困難にしています。なお、誤って(好奇心旺盛なお子様などによって)ロック状態を招くのを防ぐため、まったく同じ誤入力が繰り返された場合は試行回数にカウントされません。

復旧ツールの強化
復旧ツールをさらに役立てるための強化も進めています。このアップデートは、Android 10 以降を搭載したデバイスで利用可能です。
リモートロックのコントロール向上 : リモートロック(android.com/lock)は、紛失や盗難に遭ったデバイスを、どの Web ブラウザからでもロックできる極めて重要なツールです。このプロセスに、任意で設定可能なセキュリティの質問(チャレンジ)を新たに追加します。これにより、真の所有者であるあなただけがロックを開始できるようにし、復旧フローにさらなるセキュリティの層を加えます。
事前の保護 : ブラジルにおける「既定で有効」化
ユーザーの安全を守ることは最優先事項です。そのため、より多くの Android ユーザーが使い始めの瞬間から盗難防止機能を利用できる環境を整えています。ブラジルでアクティベートされた新しいデバイスでは、主要な 2 つの盗難保護機能が最初から有効になっています。
・盗難検知ロック : デバイス上の AI が、ひったくりを想起するような動きや状況を感知します。盗難の試みが検知されると、即座に画面をロックしてデータを保護します。
・リモートロック : 事前に機能を有効にしていなくても、android.com/lock への Web アクセスができるあらゆるデバイスから、デバイスをロックできます。
これにより、新しいデバイスを手にしたその日から、盗難防止のための極めて重要な保護層が備わっている状態を確かなものにします。
デバイス盗難防止における継続的な革新
Google は、窃盗犯の先を行くために常に保護機能を進化させています。継続的なアップデートにより、どこにいても Android の多層的な防御がデバイスとデータを守っているという安心感を得られます。さらなるアップデートにもぜひご注目ください。
Posted by Eiji Kitamura - Developer Relations Team